衝撃のコストパフォーマンス、2万社が選ぶInstaVRの効力とは。

#VirtualReality 3/9

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2017年9月に開催された第1回「LivingTech カンファレンス」。全9セッションの中から、「空間の作り手とユーザーのギャップを埋めるVRの可能性」と題して行われたセッション(全9回)の3回目をお届けします。前回に紹介されたツクルバの事例にも登場したInstaVRについて、具体的な内容が明らかに。ツクルバの中村氏がモデレーター、InstaVRの芳賀氏とDVERSEの沼倉氏をパネラーに迎えて語られた、VRの現在地と未来。

登壇者情報

  • 芳賀洋行 氏 /InstaVR株式会社 代表取締役社長
  • 沼倉正吾 氏 /DVERSE Inc. CEO Founder
  • 中村真広 氏 /株式会社ツクルバ 代表取締役 CCO(モデレータ)

誰でも、簡単に、高品質なVR体験を提供できる

中村: ここからはお二方のほうにバトンをパスして、まずは芳賀さんからです。それぞれ10分ほどスライドトークをしていただきます。合計20分ほど話を聞いていただいたうえで、セッションにいきたいなと思っています。

ではここでバトンをパスして、まずは芳賀さんよろしくお願いします。

芳賀洋行(以下、芳賀): それではよろしくお願いいたします。InstaVRの芳賀と申します。

2万社が選ぶVR制作プラットフォームの「InstaVR」というものを開発・提供させていただいております。例えば、これはお客様のスミソニアン博物館さんの例です。

先ほど例に挙げていただいたように、歩き回ったり、動画を使って訴求したり、こういったVR体験を簡単にWEBサイト上でつくれます。

そしてつくったものを、例えばiOSアプリとして配信したり、Androidアプリとして配信したり。これは実際にストアで配信しなくても、いきなりお手元のデバイスにインストールすることもできます。もしくは、自社のWEBサイトに突っ込むような使い方もできるようになっています。

WEBからだれでもカンタンに、すぐに高品質なVRをつくって、ワンクリックで配信できる。今日からVRを自社事業に入れてどんどん運用で回してくという、そういったツールを展開しております。

先ほどお話がありましたけど、時間と空間を越えていくとなりますと、物件ができる前にCG製品を使って即日撮れるという必要がありますので、弊社の製品群はオートメーション製品に限らずさまざまな3DCG群と、高い互換性を持って使えるようになっています。

エンジニア不要、ワンクリックでVR導入を

芳賀洋行 Hiroyuki Haga /InstaVR株式会社 代表取締役社長。 1990年代からVRに関わり、CG世界最大手の米オートデスク社、グリーを経てInstaVR株式会社を創業。誰でも簡単にすばやくVR体験を作成・配信できるVR作成ツール「InstaVR」を提供し、国内外の企業・大学・公的機関をはじめ世界140ヶ国、20,000社に採用されている。コンピュータサイエンス学士。経営学修士(MBA)。

例えば、日建設計さんの例です。これは実際にWEBサイト上で、CGを使い、出力した物件というのをオーサリングして。これ、きれいですよね。これを出力したと。

出力するのは簡単で、ボタンを押せばいいという形になっているので、エンジニアを雇うとかそういうことを考えなくても、WEBサイトにCG製品から出したものをプロットしてボタンを押せば、出したいVRがポンっと出てきます。

1番簡単なもので言うと、例えばWEBだとすぐに開いていただいてもいいので、御社のWEBサイトに入れていただいてもいいですし、もしくはヘッドセットで見れるものでもあるので、ヘッドセットで見てもいいですし。もちろんスマートフォンで見るといった使い方ができます。もし御社のほうでアプリをお持ちの場合ですと、SDKを提供しておりますので、御社のアプリの中で直接開いていただくということもできるようになっております。

VR導入も、制作コスト99.2%削減!?

日建ハウジングシステムさんは、そもそもInstaVR入れてよかったのか。もともと日建さんとしては、VRがコンペに勝つのは基本分かっていると。ですので、100%勝つ必要のあるコンペではVRを使ってましたと。ところが、コストが多すぎて、全体の3%ぐらいしかVRを使えていなかったんです。それがInstaVRの導入によって制作コストを99.2%削減されています。

これはどういうことかと言うと、今までCGの専門家が3週間とか使って作っていたものが、だいたい数分程度でできるようになったと。「これからは全コンペで勝ちにいきます」と仰っていました。そんな体制をつくることができます。

内覧必須の高級商材は、周辺環境までをVRで訴求

VRカメラ群のスライドを見てもらっていますが。今さまざまなVRカメラが、どんどん毎日出ています。これらと高い互換性がありますので、例えばサンリオピューロランドさんの例ですと。

このような感じで、入り口の「キティちゃんのお迎え」みたいな。このようなものをアプリとして使うことができます。これはなにかと言うと、周辺環境を訴求できるというものです。

例えばサンリオピューロランドさんが、中国の旅行代理店さんに物件を売り込む場合は、周辺環境が分かんないじゃんというときに、「こんな感じなんですよ」と見せれば、一瞬で「そんな感じなのね」というのが分かっていただけます。こういうふうな、日本に限らずさまざまな国に訴求する場合に、動画というのものがとても効いてきます。

そんな形で、VRで内覧が必須な高級商材を訴求するとなると…弊社のお客様でいうとLIXILさんですとか、竹中工務店さん、そしてツクルバさん。建物じゃないけどTESLA(テスラ)とか…EMBRAER(エンブラエル)さん。航空機というのは、ある意味建物なんです。

これも内覧必須なんですけど、これ1個ごと受注でつくるので、この場合もVRを使って内装を事前に訴求することができるようになりました。

ブランド価値の向上をVRで支援

その他で言いますと、さまざまな旅行関係のお客様にも使われています。いわゆる「現地がどうなっているんだ」と皆さん聞きたいと思われますので。例えば弊社のお客様で言うと、ドバイ空港さん。

こちらですと、「中がこんなふうになっているんですよ」という形で、お土産物屋さんなどの訴求もできたりするんです。「ここの、こういう立地に物件があるんで、ここの物件買いませんか」といった訴求に利用したりもします。

さらに、ブランド価値の訴求。服や飲み物やバッグなどの店舗設計というのは、ブランド価値にものすごく効きます。例えば弊社のお客様のノースフェイス(The north face)さんですと、店舗の拡張に使ったりもしています。これを使うと、実際の店舗の開店後のサイネージ広告に使う形で、体験を提供することができたりします。

こちらオフィスですね。オフィスに関しても、職場見学というのは非常に、体験として重要なものですので。こういうふうに声を出すと結構かわいいですよね。

低コストでのVR導入で、高速PDCAを実現

現状InstaVRは、2万社、140ヶ国のお客様にご利用いただいています。電通さんから、小笠原町役場さんまで、ありとあらゆるお客様に使っていただけるようなツールになっております。

なぜ使われているかというと、以前はVRつくるのは大変でした。「エンジニアが必要でしょ」「お金が必要でしょ」と。これが、お金もエンジニア必要ないのですぐ使える。すぐ学んで、分単位で実行して、通常業務に入れてボンボン回してどんどん直していける、そういったツールになっております。

例えば、国連さんですと、習得が圧倒的に早いんです。数分で習得して業務に回すと。Unityさんなどを上回る自由度とコスト効率を獲得できています。数百時間を節約してVRを実用化できました、というような形でVRを使っていろいろなことができます。このようなツールを提供しているのが、InstaVRになります。

こんな感じでよろしいでしょうか。InstaVRの芳賀でした。2万社が選ぶVR制作プラットフォームのInstaVR。本日はよろしくお願いいたします。ちょっと早かったですね。

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