自家製ディルオイルをつくる。
#自家製シリーズ
作れるものはつくる。作ることで楽しさや美味しさ、その原理を知りたい。
美味しさ、機能性、エシカル… すべて原理を知ることが本質への第一歩だと思う。そんな思いで執筆してるのが、このzine.
今回は、ディル。
ディルとは、サーモンのマリネに乗ってるアレ。サーモンを始めとする魚介にはもちろん合うし、マヨネーズと和えてサンドイッチを作っても美味しい我が家では必須のアイテム。
2020年からおうち時間が増えたので、気分転換のためにベランダ栽培を始め、種からディルを育てた。 驚くほどヒョロヒョロで、霧吹きの水にも負けてお亡くなりになってしまうほど繊細なやつ。
ようやく大量に育ったのでオイル漬けに。
- 茎と葉を切り分ける
- 葉をオリーブオイルに漬けて2週間待つ
これだけ。 茎は冷凍してポトフなどの香り付けにするといい。
もちろん瓶は再利用。 鮭フレークが入ってたものを消毒して使った。いちいち瓶を買っていたら環境に悪い。 捨てるはずのものを残して使おう。再利用しやすい商品を買うのもポイントだったりする。
これが2週間後。良い色が出てる。週末これでポテトサラダでも作ろうか.
ここからは、うんちく。 ディルのあの特有な匂いを調べてみた。
香りの主成分であるカルボンの他に、リモネン、ピネン、ジペンテン、フェランドレンを含む。
確かにカルボンっぽい匂いとピネンの松の香りがする。リモネン・・・確かに柑橘の匂いも入ってるのかもしれない。 どれも常温の水には溶けないので、オイルか有機溶剤を使わないと香りが移りにくい。良かった。オイル漬けは間違ってないみたい。
自然界の芳香物はモノテルペンがわりと多い。GPPを前駆体として生成されてるので、構造が似てる。
なんで美味しいの? この香りは何?? という問いから始まって、 成分を知る→成分の成立ちを知る→その成分の作用機序を知る→・・・と探求していく事は楽しい。 科学って楽しい。
話は変わるけど、 今問題となってる環境問題に対する取り組みも、原理原則を知り本質を見つけることが大切だと思う。 全てはサイエンスですね笑。