パンドラの箱(Anovaによる低温調理)を開けた

Daisuke Maki
makisanch
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5 min readMar 11, 2017

小林銅蟲氏の「めしにしましょう」は好きですが、氏のブログを知るより前から低温調理自体には興味はありました。

しかしやはり様々な理由をつけてAnova等の低温調理用のガジェットを買うのは避けてきたのです。

馬鹿高くはないですが、正直安いとは言えないので、万が一これを買って1,2回しか使わなくなったら… と思うと、「いいじゃんいいじゃん」と言って買うのも微妙でしたし、やはり衛生管理の面から子供らに食べさせるのはどうか… という気持ちがあって買うのを控えておりました。

ところが上記漫画を妻が読むところとなり、そこからいくつかのAnovaによる低温調理を行ったレポートを掲載しているブログを妻が読み始め、さらにその中でAnovaでコンフィが作れるという記述を見て、気持ちがぐらつきました。

コンフィは元々大好きな料理なのだけど、とにかく(1) 大量の油を使う (2) 温度管理が異常に辛いという欠点があるのです。何回か作ったけど、正直もう自分でやるのは面倒だなーと思っておりました。

ところがAnovaを使って湯煎で調理するようにすれば、温度管理は自動だし、油も少量で済むというじゃないですか。そして衛生面についても普通に作ったコンフィで腹を壊したとかありえないし、やはり80℃の温度で熱してるので、64℃で豚肉を何時間も熱してるのとは違うはず…。

と、悶々としていたのですが、それでもやはり買わなかったのです。でも顔に出ていたのでしょうね。

妻がAnovaを買ってくれました ♡ YATTA!

さて、買ってもらったはいいけど、とりあえず本体以外にもいくつか用意しないといけません。まずジップロック。これはもちろん前から家にあった。

そして低温調理する際にはやっぱり衛生面に気をつけたいので使い捨て手袋を調達。(実際に調達したのは近所のスーパーからなので、商品は厳密には違いますあと↓なぜか画像はアリエール…)

そして、うちにある鍋達は残念ながらAnovaをくっつけるにはちょっと高さが足りない…

そう、Anovaは米国の製品だからか、でかい。こんなサイズの鍋は日本では寸胴鍋じゃないと存在しないのではないか!というサイズ感。

小さい鍋でも一応装着はできるけど、「最低限ここまで水を入れないといけない」という高さがあり、うちの鍋では正直鍋の限界ギリギリまで水をいれないといけなかった。そして水の温度調節をするのに発生する対流が結構力強いので、あまり鍋の限界ギリギリまで水を入れるとこぼれそうになる。

で、寸胴鍋を買うというのも一回考えたんだけど、寸胴鍋はまぁ何千円、という単位の買い物になることが発覚。以下一例(そしてなぜか写真がおたま…どういうことだ)。

安いのもあるのかもしれんけど、ちょっとビビったので「万が一使えなかっとしても他の事に転用できて、それほど場所を取らない、そして深い入れ物ってなんだ…?」と考えた結果、バケツを購入。

15リットルよりもう少し小さいバケツでもよかったかもしれないけど、使ってみて、わりと有りなサイズだった。

バケツが気に入らないひともいるかもしれんけど、どうせジップロックに入れて水につけるだけだし、別にこれは台所専用にするのでトイレ掃除をしたあとにAnovaをつけるわけじゃないし、全く問題無し、と我々は判断した。

というわけでやっと準備できた。

次回はローストビーフ調理編。

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Daisuke Maki
makisanch

Go/perl hacker; author of peco; works @ Mercari; ex-mastermind of builderscon; Proud father of three boys;