ニュースもデータのひとつ

こうのたけし
mangaseek is back!!
3 min readJul 28, 2015

「まんがseek」のタグラインは「みんなでつくるマンガデータベース」ですが(2000年にオープンした際は「みんなでつくる世界最大のマンガデータベース」とより大仰なものでした)、今回の復活にあわせてコンセプトをあらためて言語化しました。

それは「マンガに関するあまねく情報を収集・整理して、索引化する」というものです。

現在公開している人物や作品のデータはぼくらがつくろうとしているデータベースの一部に過ぎません。
すでに作成中の商品、人間関係、掲載誌に加え、作品同士の関係性(続編やスピンオフなど)、雑誌の号単位のデータなども順次つくっていく予定です。

ひとりの漫画家がいて、その人が誰と関係しているのか、その人はいつどんな作品をどの媒体で発表したのか、そしてそれはどこで読めるのか。

マンガのデータはかなり複雑です。
ペンネームも複数使い分けますし、藤子不二雄先生のようにコンビで描くケースもあります(おまけにのちに個人で描くようになったケースもありますね)。
どこで読めるかについても、15年前には普及していなかった電子版や、「絶版マンガ図書館」のような場も出てきてます。縦横無尽にデータがつながっています。

こうした基礎となるデータがあって、だからこそその上にさまざまなデータを関連づけていきたいんです。

たとえばレビューとか。現在、ネット上のマンガについてのレビューはAmazonへのアフィリエイトリンクなどで集約するくらいしかできませんが、これを作品IDでまとめて読めたら(しかもコミックスの巻数や雑誌の号数などを使って時系列で整理して読めたら)とても楽しいと思うんですよね。

あるいはニュース。
そう、今回公開した「マンガヲッチ」はそのとっかかりとなるものですが、ニュースにもIDを付与したいんです。

マンガについてのニュースは出版社のサイトはもちろん、アニメ化ならテレビ局のサイトに掲載されたり、コラボ商品ならそのメーカーのサイトで紹介されたりとさまざまな場所にアップされています。
「コミックナタリー」のようにそれらをかなりの範囲で収集してくれてるメディアもありますが(とても助かりますよね)、こうしたすべてのニュース記事に関連する作品IDや人物IDをひもづけることで、自分が追いかけてるマンガのニュースを取りこぼさなくなるし、なによりあとから参照できますよね。
(ま、そのページが未来に存在している保証はないのですが)

将来的には独自のニュース記事も掲載していければと思ってますし、自分たちでコラムやレビューを書いていきたいとも思ってますが、まずはいますでにある情報をデータベースにおさめていくための仕組みづくりを優先して、取り組んでいきます。

やりたいことは文字通り山ほどありますので、ぼくらの「マンガに関するあまねく情報を収集・整理して、索引化する」というコンセプトに共感してくださった方は、ぜひ参加していただけるとうれしいです。

http://mangaseek.net/pages/joinus.html

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こうのたけし
mangaseek is back!!

たまに書きます。シェアしてもらえたり、レスポンスを書いてもらえるとうれしいです。座右の銘は「ぼくはぼくとぼくの好きな人のためにがんばる」。むかしは smashmedia ってブログを書いてました。いまは「攻城団」とか「まんがseek」を運営しています。