ゴールだけ共有して、貢献方法はその人次第
いまも数名の仲間とデータベースのメンテナンスをしているのですが、とうぜん読んでるマンガ雑誌もちがえば、好きな作家さんも異なるので、いろんな方面からデータが補完されていっています。
こういうところが「みんなでつくる」魅力だなあと随時通知される更新情報を見ながら感じたり。
また愛読している作家や作品といったちがいだけじゃなく、データベースの質と量(あるいは詳細度と網羅度といってもいいかも)に対する傾向も個々人でびみょうに差があっておもしろいです。
当然、長年やっていけばそれらは両立した上で、どちらも充実していくんですけどね。
そして「まんがseek」のひとつの魅力は「器だけがそこにある」ことによって、質量ともに追求しやすい環境が提供できてるという点にあるのかなあと思いました。
検索しても見つからない(存在しているのに登録されてない)データを片っ端から入力していってデータベース全体の登録件数を増やすという支援のカタチもあれば、連載開始月などの細かなデータを補完したり、その作品が読める商品と関連付けていくことでひとつのデータの完成度を高めるという支援もあります。
(いうまでもなくどちらの支援も大変ありがたいです)
それこそかつてのSecond Lifeのように「なんでもできる」サービスは持続しないという話もありますが、一方でツイッターのように使われつづけているサービスもあるわけで、願わくば「まんがseek」も超長期プロジェクトとして継続できればいいなと思っています。
だって世の中にマンガ作品が発表されつづけるかぎり、データベースづくりは終わりがありませんからね。
「日本一使いやすいマンガ専門のデータベースをつくる」というゴールだけ共有して、そこに至るプロセスはある程度各自の自由に任せるような運営をしていければいいなと思いますし、それは可能だと10年前にぼくは感じたので、また同じようにやりたいです。
1999年の年末に、「みんなが自分の知ってる情報を少しずつ持ち寄れば、すごいデータベースができるはず!」と構想したあのときのまま、もう一度再開できればいいなと。
約1年かけて進めてきた「まんがseek」復活プロジェクトもようやくゴールが見えてきました。
もっともよくある結婚式のスピーチのように、ゴールは次のスタートなわけですが、いまのぼくはそのスタートが待ち遠しい気持ちでいっぱいです。