連立方程式の文章題?

ます
MATH-Room
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2 min readMar 10, 2018

問題です(デデン←効果音)

Mくんは、3月に誕生日を迎えます。
ここ数年は、友人のTさんと、近所の居酒屋に食事に行くことにしています。
そのお店では、誕生月に行くと、年齢の数だけ唐揚げをもらえる、というサービスがあります。さらに、一緒に行ったTさんは、年齢の数だけ餃子を注文します(サービスでも何でもないのに)。
2年前の3月には、Mくんがもらった唐揚げの個数と、Tさんが注文した餃子の個数との比は、6:7でした。

また、4月末におけるMくんとTさんの年齢の差は、3月末日の時点での2人の年齢の差よりも、1大きくなっています。
今年の5月における年齢で考えたとき、2人の年齢の差と2人の誕生月の和との積は、Tさんの年齢に4を足した値と一致します。

このとき、Mくんは誰でしょう?

さて、おそらく、MくんとTさんの年齢を求める問題だ、と思って読み進めたのではないでしょうか。
それは、中学生(小学生かな)の頃から、散々勉強して(させられて)きた「数学」が、そういうものだったからです。

これが数学だと思っている人は、数学なんてできても実生活では役に立たない、などと言います。まぁ、年齢なんて、知りたければ直接聞けばいいことですし。あと、シュールな文章題が多いのも特徴でしょうか。電車の速さを秒速にしてみたり、やたらと忘れ物をする兄弟が出てきたりしますね。

ほとんどの人が「数学」と聞いてイメージするものは、多くの場合、ただの「計算」であって、数学ではありません。
数学の根幹は、何が問題なのか、を考えることです。認識に関わる、という意味で、哲学に似た領域になるでしょうか。英語、国語、理科、社会の中で最も近い教科は、国語だと思います。古文と漢文は、毛色が違いますが。
次に重要なのは、見つかった問題に対する解決策を考えることです。このアプローチには色々な方法がありますが、初めに問題を正しく理解できていれば、適切な対処ができるでしょう。それから実行する作業のことを、多くの人が「数学」だ、と勘違いしているわけです。

数学を勉強することは、考え続けることに他なりません。
様々なことが変化していきますが、自分の頭で考える力というものは、いつでも必要とされるものです。
だからこそ、数学は普遍的な学問として、存在しているのでしょう。

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日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。