医者と教師とユーチューバー

ます
MATH-Room
Published in
3 min readApr 10, 2018

一般的に(凄い書き出しだ)、自分と近しい人(友人、親、同僚など)に関係する内容だと、自分自身も気になる、という傾向が、多くの人に存在します。
例えば、親が野球をやっていたとしたら、夏の甲子園やプロ野球の結果に興味が湧いたりするでしょう。
友人がアイドルをしていたら(アイドルをする、って日本語的に正しいだろうか?)、色々な業界事情に詳しくなることもあるでしょう。
そういった状況にない人と比べれば、ということですが、想像はつくと思います。学びの一つのきっかけとして、その人が作用しているわけです。

さて、大学受験を考えている高校生の間では、医・薬・看護・教育などの学部が人気です。
医療関係の学部は、昔でいうところの「手に職をつける」というイメージです。他にも、「人のために役に立つ」ことや、「給料の高さ(特に医学部)」を魅力に感じる生徒もいます。「親が病院で働いている」という子も多いですね。

教育学部の人気は、当然、「先生になりたい」という人が多いことが理由です(そう考えると、人気の学部って『職業』に直結するものばかりですね。並べてみて気づきましたが、興味深い)。
では、なぜ先生になりたいと思うのか、考えてみましょう。
それは、多くの子どもにとって、先生というのは、親以外で最も多く接する大人だからでしょう。それゆえに、自分が働くときの姿がイメージしやすいのです(そのイメージが正しいかどうかは別として)。

最近では、保護者の方からのクレームへの対応、部活動の負担による超過勤務など、教師として働く上での大変な側面も取り上げられているので、教員志望者は、もっと減ると思っていました(今後は分かりませんが)。
それでも教育学部が人気なところを見ると、他の職業を知らない、という要因が、意外と(大人が思う以上に)大きいのではないでしょうか。色々な仕事の様子を学ぶ場が、もっと与えられれば良いですね。

個人的には、自分のためのそういった機会は、与えられるより、自分自身で見つけてくるべきだ、と考えています。
しかし、その結果が、小中学生に、憧れの職業はユーチューバー、と言わしめているのならば、周りの大人がある程度はフォローしてあげる必要があるかな、と思います(ユーチューバー批判ではありません。色々と調べてほしい、ということです)。

近くにいる人から影響を受ける、というのは当たり前のことで、それは、職業に関してだけではありません。

あなたの身近には、どのような人がいますか?
その人には、あなたはどのような人に見えていますか?

--

--

ます
MATH-Room

日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。