アクション型とリアクション型

ます
MATH-Room
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3 min readMay 20, 2018

今回も、具体から抽象へ。
まずは、サッカーの話です(そればっか)。短めにしましょう。

ハリルホジッチは、対戦する相手の長所を消すために、自分たちの戦い方を変える、リアクション型のサッカーを志向しました。
一方、テレビなどで「日本のサッカースタイル」と言われているのは、自分たちがボールをキープし、主導権を握る、つまり、アクション型のサッカーです。

どちらが正しいかはさておき(僕はもちろん、日本が勝つには、前者しかないと思っています)、この分類は、人の性質に関わってくるのではないでしょうか。

性格や行動について見ると、アクション型の人とリアクション型の人がいますよね。

会話をするときにも、自分から話題を提供して場を作る人、他の人の話を聞いてから意見を言う人がいます。相槌を打つだけの、ノーリアクション型の人、なんていうのもありますか。
行動力に長け、積極的にいろいろなものにチャレンジする人がいれば、周りの様子を伺い、自分を生かす術を考える人もいます。
こうして例を出していくときには、やはり、アクション型を最初に書いた方が、文章がしっくりきますね。面目躍如、といった感じでしょうか。

あなたの周りにも、どちらのタイプの人も、きっといると思います。
みんなちがってみんないい、とまで言うと、あまりに偽善的すぎるきらいがあります(この言い回しは、もう古いかな)が、どちらかがダメ、ということでないのは確かでしょう。

アクションを起こす側は、「能動的」や「積極的」などの言葉で表されます。
それに対し、リアクション側には、「受動的」や「消極的」という表現が与えられます(ここでも受動的だ)が、これらの日本語って、否定的な意味にとられることが多い気がします(全然無関係ですが、「リストラ」って、いつからあんなにマイナスイメージの言葉になったんでしょう)。

どちらが良い、悪いではなく、状況に応じて使い分けることが大事、と、一見、奇麗にまとめた風の意見もありますが、その「状況に応じて」というのは、まさにリアクション型ですよね。
ということは、リアクション型の方が優勢なのか、さっきの意見と矛盾するじゃないか、となってきますが、矛盾の多い人間なのです。逆に、矛盾のない、まったく揺らぎのない人格って、珍しくないですか?

要するに、こういった結論の出ないことって、たくさんあるわけです(要してないぞ)。
だからこそ、その都度、考えてあげることが大切なのです。
なんとかまとめられた(かな?)。

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日頃考えていることを適当に書いていきます。少しでも、何か考えるきっかけにしてもらえれば幸いです。