【ハイパーリンクチャレンジ2016】僕は返事をするのも忘れるほど、SILLYの軽快なエモさに心を奪われてしまった。#HyperlinkChallenge2016

Kento Hasegawa
MEDIA BREAD
Published in
5 min readDec 31, 2016

2016年は、エモーショナルな年だった。

ぼくは2015年末に、これからのウェブメディア運営には「属人性」が求められていくだろうと書いたのだけど、もっとシンプルなことだったと今になって思う。

つまり、「その人が書いている」という姿が、見えるかどうか。文章やコンテンツから感情が伝わってくる、あるいは感情を動かされるか。

そんなの当たり前じゃんと思いながら、どんどんインターネットに流通する「良い記事」の価値が「情報」から「感情」に移りつつある、あるいは大事にされつつある……ような気もしている。

ちょっと、まだ、うまく言えないのだけれど。

今年、いちばん印象に残った記事

さて、そんな前置きをした上で、ぼくが2016年のハイパーリンクチャレンジで「今年、いちばん印象に残った記事」は、こちらです。

新興メディア『SILLY』が打ち出した、この弾丸みたいな記事は、瞬く間にぼくの心を撃ち抜いた。率直に言って、魅了された。

今でも覚えている。歩きながらスマホで読み始めたのに、面白すぎて立ち止まってしまったことを。そんな体験、めったにあるもんじゃない。

「その日の取材はクソだった。」から始まり、海外小説みたいな語り口で展開されるお店紹介とインタビュー。「こんなやり方もある!」と視野を広げてくれたし、これ以降、自分がつくるコンテンツでも「エモーショナル」をより意識するようになった。

ウェブメディアはこういう「発明」をして、みんなが知らないものを、どきどきする方法で表現することを、もっと考えなくてはと思い直した。

まさに、僕にとっての記念碑みたいな記事だ。

自分が関わった、おすすめしたい記事

僕がSILLYの記事に感銘を受け、あれやこれやと考えるようになり、今年つくったコンテンツがある。この一本は、2016年の僕にとって大きな出来事だったなと振り返っても思う。

こちらです。

僕が在籍していたクラシコムの「北欧、暮らしの道具店」で携わった記事広告です。前後編なのだけれど、とくに後編を、ぜひ。

冒頭と文末の写真は、ほんとうにぼくの幼いころで、実家の母親が写真を送ってくれた。ある意味、一生に一回しか使えないカードを切っているのだけど、こうやって形にできたことが純粋に嬉しかった。

もちろん「記事広告」だから、VOLVOさんの伝えたいことを伺った上で、企画構成案を提出しての制作になる。この企画を理解してくれたクライアントの度量の深さに感謝。ありがとうございました!

この記事を読んでくださった「北欧、暮らしの道具店」のお客さまも、とてもうれしいアンケートのコメントをくださって、ぼくにとっても自信の源になる記事だなと思う。

2016年は、エモーショナルな年だった。ぼくは会社を辞め、フリーランスになり、恋人と引っ越しをして、新しいカメラを買った。来年は、ちょっとまだ見えていないけど、またきっと転機がある、はず。

バトンは、置いておくので、ぜひどなたでも!

12月30日まで、いっぱいいっぱいに仕事をしていて(しかも最後の最後にエネルギーをめちゃくちゃ注いで、ある新春対談の構成をしていた!)、まったく振り返る時間が持てなかった。2016年の滑り込みのタイミングで、すみません。

それで、ハイパーリンクチャレンジの投票自体は12月31日で締め切るつもりだけど、振り返り記事は、もちろんいつでも投稿していただいてOK。

そんなわけで、特定の誰か、ではなく、バトンをここに置いておきますので、どなたでも拾っていただければ!どうぞ、年始のブログネタにでも。

--

--

Kento Hasegawa
MEDIA BREAD

長谷川賢人/86世代の編集者・ライター/日本大学芸術学部文芸学科卒/フリーランス