「忙しい」ままがいい
by Tobias van Schneider
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先週は新しいサイド・プロジェクトを手がけるにあたって私が掲げる5原則のうちの1つにフォーカスしてみた。そのサイド・プロジェクトは「継続的な学びをどのように自分のものにするか」というものについてだった。
ちなみに、もしこの5原則のうちの最初の3つをまだ読まれていないなら、ぜひチェックしてみて欲しい。
1.誰の言うことも聞くな
2.多芸は無芸(アーカイヴ限定)
3.直感を信じろ
今日は4番目についてシェアしよう。私のトークセッションを見たことがある方には、既にある程度お馴染みになっているかもしれないが。
「どうやったらそれ程多くのことをこなせるの?」とよく聞かれる。本当はもっと多くこなせればいいのにと思うのだけれど。というのも、私には自分が生産的であるための「戦略」があるのだから。
生まれつき私たち人間は怠け者だ。でも、わざわざこんな風に勿体つけて一般化して言ってみなくても、仕事をやり遂げるこの「戦略」がなかったなら、私はただの怠け者の1人に過ぎない。
私の「戦略」というのは「忙しくする」というものだ。それもいつも。忙しくして「弾み」をつけなくては。というのも、何もすることがない瞬間というのは、いつも大きな穴に落ちたような気にさせるものだから。いったん椅子に座ってテレビを見始めれば、ずっと椅子に座り続けることになる。- だから私は椅子をできるだけ避けているんだ。
私たちはフェイクではなく「本物の」忙しさについて話している。これは実際大切な話だ。一方は幸せに繋がり、他方はふさぎこみに繋がる。これを取り違えてしまうとろくなことにならない。
忙しさというのは、周りの人々に伝えたり、強調してまわるものではない。やってしまいがちだが。
例えば、誰かに「最近どうだい?」と聞かれて、「大変だよ、とんでもなく忙しい。とんでもなくね」と決まって答えてしまうのは、私たちのジェネレーションの共通の病気みたいなもんだ。
こういうのは私が話題にしている「忙しさ」ではない。退屈なのは悪いことではないんだ。でも、とある理由から私たちは忙しくもないのに、忙しいと繰り返すようになってしまった。このストーリーは仕事のこなし方についてのものだが、同時にうまく忙しさと向き合うストーリーでもあるんだ。
何もしないのは、何もせずに忙しいよりましだ。
— Lao Tzu
私はいつも例として次のようなメタファーを用いている。
椅子に座って、ランニングをするか迷っている自分の姿を思い浮かべて欲しい。
ものぐさに打ち勝ち、椅子から立ち上がってまっすぐランニングに行くのはもの凄くエネルギーがいる。ほとんど不可能に思えるくらいだ。でも既に歩き出しているなら、はるかにラクに感じるはずだ。このメタファーが示しているように、私のゴールは「ずっと歩き続けること」にあるんだ。
サイド・プロジェクトを始め、どんな重要なプロジェクトに関わる時も、私はいつもやるべき事をたくさん抱えて自分を忙しくしておく。1つのプロジェクトで行き詰まっているなら、次のに取り掛かる。いつも「弾み」をつけていれば、新しいタスクも始めやすいし、より速くリリースできる。
1年を通して何もリリースしていないなら、次の年もキツい1年になるだろう。4週間かそれ以内に何かリリースしていれば(たとえ小さいものであれ)、「弾み」を得られる。やる気が出てくるんだ。
これと同じ原則を読書にも当てはめている。私は同時に3〜5冊の本を読み始めて1冊に読みあぐねたら、次のに移る。この「戦略」で1ヶ月に少なくとも1冊は必ず読み終えるようにしている。
行動の妨げになるようなものこそ行動を促す。道に立ちはだかるものこそ道を造る。
— マルクス・アウレリウス
私はNTMYの第3話でKatie Rodgersとこのことについて短く話した。「弾み」をつけるには、最初の一歩を踏み出さなくてはならない。走りたければまずは歩き出さなければならない。
ここでKatieは新しい絵を描きたくなった時の話をしてくれた。どう描き始めたらいいか全く分からない。そんな時は座って紙に最初の一筆を入れる。それから次を。さらに次を。
何を描くべきかは分かっていないけれどもKatieは「弾み」を得た。そして、それこそが魔法のように描き続ける力となってくれた。
私にとっても、一定の動きを続けるのは物を書くのに役立っている。何について書けばいいのか分からなくなることがよくある。でもそんな時は、ただ座って頭に浮かんだことを何でもいいから書いてみる。そうするとすぐに目の前にちょっとした作品が出来上がっているんだ。
だから、ずっと動き続けよう。
このストーリーを気に入ってもらえたなら、忘れずに私のemailリストにサインアップしてほしい。
心を込めて。
Tobias
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TobiasはSemplice(デザイナーのための新しいポートフォリオ・プラットフォーム)のCo-Founderです。また、NTMYというショーのホストをしています。ー また、かつてSpotifyのデザイン・リードとAIGA New Yorkの重役でもありました。