ジェフ・ベゾスがくれたアドバイス

Haruo Nakayama
2 min readNov 3, 2015

--

by Jason Fried

何年か前、 37signals のオフィスに来てくれたジェフ・ベゾスと、商品戦略について一時間半ほど意見交換をしたことがあるんだ。彼は帰る前に、オフィスにいるみんなからの質問に45分ほどかけて答えてもくれた。

その質疑応答での、「主張が正しいことが多い人の特徴は?」という問いに対する彼の見解がとても的を得ていたので紹介したい。

ベゾスいわく、「主張が正しいことが多い人」は、ころころと気が変わる人なのだそうだ。一貫した考え方を持つことは、彼からすればとりたてて長所ではないらしい。仮に今日と明日で意見が180度変わったとしても、それはまったく問題ないし、むしろいいことだというのだ。

また、彼によれば、「賢人と呼ばれるような人たちは、日ごろから物の見方を改め、解決済みの問題を何度も考えなおしてみるものだ。新たな視点、情報、発想や、自分たちの考え方への反論、ものごとの矛盾を歓迎できるタイプなのだ。」そうだ。

ただ、なにもしっかりとした意見を持つことが悪いと言いたいわけではないはずだ。むしろ、「自分の意見にこだわりすぎないようにしよう」と言いたいのだ。

では逆に、「主張が間違いであることが多い人」の特徴はなんだろう?ずばり、詳細にこだわりすぎて、片寄った物の見方しかできないことだ。「井の中の蛙大海を知らず」を地でいくこのようなタイプの人は、たいていの場面で間違っていると思っていい。

すばらしい助言に感謝。

--

--

Haruo Nakayama

ex-Medium Japan translator. Trying hard not to get “lost in translation”. 元Medium Japan翻訳担当。