21世紀におけるデジタルのロータリークラブ
シェアリングエコノミーとMeetupの密接な関係
先週11月25日に開催されたイベント、『シェア経済サミット』に参加する機会を得ました。その際基調講演でシェアリングエコノミーの世界的なトレンドについてプレゼンテーションを行ったアルン・スンドララジャン教授が先日出版した『シェアリングエコノミー〜Airbnb、Uberに続くユーザー主導の新ビジネスの全貌』という書籍も併せて先日読んでみました。
ライドシェア、部屋の貸し借りなどの既に著名な事例から、世界中の数多くのシェアリングエコノミーと呼ばれる新しい価値観・ビジネスについての説明が詳細になされている本です。シェアリングエコノミーにはサービスやモノを提供する人、そして利用者がいて初めて成り立つものが多いのですが、その際にはコミュニティの視点が欠かせません。
実はスンドララジャン教授もニューヨークにある『NY Sharing Economy Meetup』の共同オーガナイザーであり、登録メンバーは1,000人近くの大きなグループを運営されています。
書籍の中でもMeetupのことが少し触れられていてとても特徴的な表現をが使われているので以下、ご紹介させていただきますね。
ミートアップのCEOであるスコット・ハイファーマンは、同社の提供するサービスはソーシャルではなく理想追求型だと繰り返し強調している。100万人単位の人々が小グループになって共通の話題について議論したり学んだりすることが主眼であって、コミュニティの形成は副産物なのだという。興味を共有してコミュニティの分断を修復するこうしたグループは、個人ごとの最適化が進んだ21世紀におけるデジタルのロータリークラブと言えるだろう。(86ページ)
日本でミートアップのことを説明する際にひとつのヒントになりそうな表現ですね。みなさんにとってのミートアップのイメージはどのようなものですか?
written by Hiroyasu Ichikawa |市川裕康 | Community Manager, Meetup
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