ユトレヒト大学図書館が実施した調査「文献管理ツール、何使ってる?」で、Mendeley第2位

Keita Bando
Mendeley Book
Published in
2 min readMar 17, 2018

本書の冒頭では、数ある文献管理ツールのなかで何故にMendeleyにフォーカスを当てているのか、比較的最近(2015〜2016年)に、しかも広範囲で大規模に実施したアンケートを引用しながら解説しています。

タイトルにあるように、ユトレヒト大学図書館が実施した調査「文献管理ツール、何使ってる?」で、Mendeleyは第2位。第1はEndNote。何故、Mendeleyなのか?その答えはP.6に記載をしているのですが、真っ先に挙げる理由として「文献管理ツールの基本機能すべてを無料で使える」とい う点。有料ツールを紹介するのは、たとえそのツールが高機能で高信頼性があっても、相性や好みの問題もあるかと思いますので、紹介するためらいが生じます。無料ツールなら安心して推薦・導入できますし、やめる(他の文献管理ツールに乗り換える)こともできます。しかし無料だからといって機能や信頼性が劣っ ていたら何にもなりません。まず、無料である。そのうえで、高機能であること。これに加えて、エルゼビアという大企業の傘下にあることが高い信頼性を示しています。

かつて(2010年頃)、文献管理ツールといえばEndNote・Mendeley・Papersが三強とも言われ、その後readcubeやF1000Workspaceなどよりリッチな文献管理ツールが登場して混戦状態。

その中で一歩抜きん出ているのが、著者としてはMendeleyかな、と思うところを本書では数ページ割いて解説しています。

たくさんの選択肢があるということは、研究者にとっては嬉しい反面悩ましいところですね。

それぞれにメリット・デメリットがある文献管理ツール。Mendeleyができること・できないことを、本書で、未購入の方は是非大学図書館で、ご一読頂ければ幸いです。

え?

自分のいる大学図書館には所蔵していない?

大抵の大学図書館には「購入依頼」という利用者からのリクエスト受付機能があります。「文献管理ツールMendeleyガイドブックを所蔵してね」とリクエストしてMendeleyも本書も無料でご利用ください!笑

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