ブロックチェーンゲームはソシャゲ以上に爆発的な成長をするか?

Yugo Tokuchi
Metaps Blockchain JP
7 min readNov 9, 2019

初めまして、メタップス社でミームのビズ担当をしている徳地です。

ブロックチェーンゲームはソシャゲの次の波として紹介されることがありますが、これは正しいのでしょうか?

私はソシャゲとブロックチェーンゲームは成長の過程が全く異なると考えています。ただ、現在のブロックチェーンゲームがソシャゲ黎明期と似通っている部分もあるので、その点をご紹介したいと思います。

今のブロックチェーンゲームはソシャゲ黎明期の雰囲気

私は今年で34になるのですが、
実は昔ゲーム会社で7年間ほど働いていおりまして、、、

ちょうど今から10年前の2009年に新卒でバンダイナムコエンターテイメントに入社しました。その新人研修の時に、、、

「ソシャゲはゲームか?」

というテーマでディベートをしました。

今から考えると、皆が何の疑問も感じずディベートが進んだことに、だいぶヤバみを感じますし、普通に考えてゲームだろって思いますよね?

しかし、当時はモバゲー、グリー、サンシャイン牧場が流行り始めた時期で、グラフィックもしょぼく、無料無料と言う割にはエグい課金も行われていて、これは果たしてゲームなのかとみんな首を傾げていた時代でした。

金を多く払った人間が勝つというソシャゲの仕組みは、今までのゲームの価値観と相容れない部分があり、当時は大手ゲームメーカーほど、ソシャゲを下に見る風潮があったように思います。

とはいえ2009年のGREEの売上が139.5億円ですから、既に今のブロックチェーンゲームとは比較にならない規模に成長していました。

あれから10年、、、

僕の古巣のバンナム様がドッカン1本で何百億も稼ぐ日が来るとは、、、

僕はスマホとソシャゲがこんなに大きなインパクトをゲーム業界に与えるとは全く思っていませんでした。

この経験から、2019年の今、ブロックチェーン業界でゲームアイテム(NFT)の取引所を作ってます。笑

ブロックチェーンは今までゲーム業界で負のイメージを持っていた、リアルマネートレードをゲームに実装していく技術です。
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そのため、前職の友人にブロックチェーンの説明をするとネガティブな反応がほとんどであり、

この点は2009年頃のゲーム業界における、ソシャゲの見られ方と非常に似ています。

しかし、ソシャゲとブロックチェーンゲームは市場としてみた場合、比較対象として適当なのでしょうか?

ソシャゲとゲームアプリ市場

みなさんが、ソシャゲと聞くとどんなゲームが思い浮かびますか?

元々ソシャゲはfacebookなどのSNSで動くゲームのことだったのですが、現在では、スマホでポチポチ操作して、ガチャで課金するゲームの総称となりました。

また、ソシャゲがゲームアプリ市場の大部分を占めるため、

ソシャゲ = ゲームアプリ

の意味合いで使われることも多い様に感じます。

そのため、以下の様なゲームアプリ市場の爆発的成長のグラフを見ると…

ブロックチェーンゲームが次世代のソシャゲだとすれば、ゲームアプリ並の成長を遂げるのでは??と夢を見てしまいがちです。

しかし、これはゲームアプリ市場の成長であり、スマホの普及という数十年に一度の大きなパラダイムチェンジにより突然創出されたものです。

そこにソシャゲの仕組みがうまくハマり相乗効果でゲームアプリ市場は爆発的に成長しました。

一方、ブロックチェーンは価値交換の仕組みであり、このような端末変化をもたらすことはありません。

ゲームへの実装を考えると、ブロックチェーンはゲームアプリのように新市場を創出するものではなく、インターネットのように徐々に様々なゲームへ実装が進む技術と言えます。

インターネットがゲームにもたらしたもの

インターネットは通信技術で、コンテンツの配信とプレイヤー間の通信に使われています。

インターネットがゲームに実装されることで、パッケージソフトを買うことなくゲームをダウンロードして遊んだり、遠く離れた人々が一緒に遊べるようになりました。

インターネットがゲームに実装された過程の中で、ブロックチェーンゲームの未来を考える上で重要な点は、、、

ネットがアーケード、PC、コンシューマ、モバイルなどの、新プラットフォームを創出したわけではない。

という点です。

インターネットは、全てのプラットフォームにゆっくりと浸透し、2019年の現在ではゲームと不可分な存在になりました。現在もオフライン仕様のゲームが存在しますが、もはや完全に少数派です。

ブロックチェーンも既存のゲームにどんどん実装されていく

ブロックチェーンもインターネットと同じ様に既存のプラットフォームにどんどん取り入れられていきます。

ブロックチェーンがゲームにもたらすのは、仮想通貨を使ったリアルマネートレードです。

これにより、値上がりを狙った投機的なアイテム売買を行ったり、せどりで転売益を稼いだり、自分がゲーム内で取得したアイテムを販売したり、様々な経済活動をゲーム外で行える様になります。

また、ゲームを辞める時には、アイテムを仮想通貨に換金し、新しいゲームのアセットを購入する事ができる様になります。

散々課金したゲームを辞める時に、幾ばくかのお金で転売できるというのはユーザーにとって大きなメリットのため、将来的には、ほぼ全てのゲームが何らかのトレーディング要素を実装する様になるでしょう。

ブロックチェーンとゲームの未来

ブロックチェーン はインターネットを使った価値交換の技術であり、ゲーム開発者はゲーム内で何をトレードさせるか自由に決めることができます。

PUBG、フォートナイトような競技性の高いゲームの場合、アバターのようにゲーム上の強さと関係ないアイテムをトレードさせるでしょうし、

現在最も人気のブロックチェーンゲームである、マイクリプトヒーローズのように、ゲーム上に存在する大部分のアイテムを売買可能な設計にすることもできます。

現在はブロックチェーンを使ったゲームのことをブロックチェーンゲームと呼んでいます。

しかし、「ネトゲ」という言葉がインターネットを使ったゲームでなく、黎明期から存在するMMORPGを指すように、

ブロックチェーンゲームも、マイクリプトヒーローズの様にトレード対象が多く、アイテムの資産性を重視したゲームを示す単語となっていくのかもしれません。

ではでは、、

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Yugo Tokuchi
Metaps Blockchain JP

Working at Metaps Alpha Inc. Owner of “Yugo Sushi” in Mumbai, Bandra.