【EIP/ERC Vol.3】〜EthereumにおけるIdentity規格について〜


目次

  • Identityの現状
  • BlockchainにおけるIdentityシステム
  • EIP/ERCの主要規格 ・ERC725/ERC735 ・ERC780 ・ERC1056 ・ERC1484

Identityの現状

Identityを証明するツールとして真っ先に思いつくのがパスポートや運転免許証といったものではないでしょうか。日常生活を送る上で、金融機関の口座開設・携帯電話の契約・不動産の賃貸契約・海外旅行の搭乗手続きなど、様々な場面でこうしたツールの提示が求められます。さらにパスポートや運転免許証以外にも、医療機関では被保険者証(国民健康保険/健康保険)、就労時にはマイナンバーカードといった、多様なIdentity証明ツールが存在します。それぞれのIdentity証明ツールが断片的な情報であるがゆえに、複数のIdentity証明ツールを用いて本人確認をする必要があるサービスも多く存在し、利便性の良いとは言えない状態となっています。(保険証と住民票の2つ提示が必要なケースなど)


BlockchainにおけるIdentityシステム

Blockchainを活用したIdentityシステムでは、上記であげたパスポートや運転免許証といった存在証明のデータから、FacebookやAirbnbの活動履歴といった個人の信用をスコアリングするアカウントのデータまで、あらゆるデータを非中央集権的に改ざん耐を備えた状態で管理可能にすることが期待されています。そしてユーザー本人が秘密鍵を用いてこうしたデータへ自由にアクセス・公開することが可能となります。(Airbnbの活用履歴を示せば賃貸契約時に審査が通過しやすくなるなど)こうしたIdentityに関する統一規格がEIP/ERCのような場で整備されることで、広範囲に活用されるデジタルIdentityが確立されていく可能性があります。


EIP/ERCの主要規格

ERC725/ERC735 現状、最も注目されているIdentity規格と言えるのがこのERC725です。この規格はERC20やWeb3.jsの提案者であるFabian Vogelstellerによって提案されました。

  • Claim:Identityに関連する情報(名前、メールアドレス、Facebookアカウント、Twitterアカウントなど)
  • Claim Issuer:Identityに関連する情報を表明する外部アカウントまたはコントラクトアドレス
  • ACTION keys:Identityによるアクション実行(ログイン、トランザクション署名など)
  • CLAIM keys:他のIdentityに対するClaim発行
  • ENCRYPTION keys:データの暗号化
https://www.slideshare.net/FabianVogelsteller/erc-725-identity
https://erc725.originprotocol.com
https://docs.google.com/presentation/d/1naKlP_h9wVYbv-NYQFvI7vCmmi4-Jq8CGCmouubNv-U/mobilepresent?fbclid=IwAR2_mGSWRqmKUzs6n-1KzEg6Vp_KzBNhNrbFYkbeOIJKM2pvIh_og7v32cA#slide=id.g481385e78c_1_20
https://erc725alliance.org/
https://status.im/
https://polymath.network/
https://www.uport.me/

Metaps Blockchain JP

Building a blockchain ecosystem

Hiroyuki Narita

Written by

#Metaps.inc #Metaps Crypto Gateway Inc.

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