Milkomeda DAOハッカソンのすべて
初開催のMilkomeda DAOハッカソンが終了しましたので、受賞者と彼らがハッカソンで作成したソリューションを紹介したいと思います！また、私たちのスペースのオープンソースの性質に合わせて、Milkomeda DAOハッカソンがどのように運営されたか、賞品は何か、そしてチームが作成したソリューションはどのように審査されたかを詳しく説明したいと思います。
ハッカソンの詳細と勝者が作成したソリューションについて掘り下げる前に、まず、Project Catalystの投票者が7号ファンドでMilkomeda DAOハッカソンの提案に資金提供することに投票してくれたことに感謝したいと思います。この助成金で得た資金の9割はハッカソンの賞品として配布し、残りの1割はハッカソンの運営費の一部に充当しています。
では、なぜMilkomedaでDAOハッカソンを実施したのか？ハッカソンのルール、タイムライン、要件は何だったのか？参加者の課題、賞品は何だったのか？そして、最も重要なことは、優勝チームは何を作ったのか？
なぜMilkomedaでDAOハッカソンを開催するのか？
Milkomeda C1は、CardanoにEVM機能を提供します。そして、Milkomeda DAOハッカソンは、Cardano上の分散型ガバナンスを加速させるためのツールやソリューションを作成するために、人々やプロジェクトを集めるために考案されたものです。
多くのプロジェクトやユーザーは、Milkomeda上でDAOをローンチできることを知りません。このハッカソンのもう一つの目的は、Milkomeda C1サイドチェーンがCardanoプロジェクトにこのユーティリティを提供しているという事実を知ってもらうことでした。
ハッカソンの勝者によってここで初公開されたDAOソリューションに加えて、我々はGnosis SafeのインスタンスをMilkomedaにデプロイし、DAOにマルチシグ・ウォレットへのアクセス（DAO管理にとって重要な要素）を提供しています。このデプロイメントについて詳しくはこちらをご覧ください。
どのようにMilkomeda DAOハッカソンは運営されたか？
他のハッカソンと同様に、ルール、要件、時間的制約がありました。Milkomedaチームは、ブロックチェーンの専門知識とMilkomedaでのDAO作成の経験を活かし、専用のDiscordチャンネルを通じて参加チームに技術的なサポートとアドバイスを提供しました。また、ハッカソンの準備やプロジェクトに取り組む際のベストプラクティスに関するドキュメントも各チームに提供されました。
ハッカソンのタイムライン
- 9月5日 開始
- 9月6日～27日 ハッキング
- 9月27日 提出物締め切り日
ハッカソンのルール
- 各チームは1日目にコーディングを開始すること
- チームはコードをGitHubのリポジトリに公開すること
- チームは、一般に公開されているプロジェクトを使用して、ソリューションのブートストラップを行うことが可能
- チームは、ハッキングの最終日以前に、審査のために作品を提出するために、公開リポジトリへのリンクを持つMilkomeda DAO ハッカソン GitHub へのプル・リクエストを行うことが必要
課題・賞品・審査
CardanoとMilkomedaにおけるDAOのニーズに焦点を当て、応募を促進し、チームを導くために、6つの課題が作成されました。これらは以下の通りです。
- DAOのためのUI
- DAOのためのツーリング
- DAOのためのソーシャル
- DAOのブートストラップ
- その他の斬新なアイデア
Milkomedaチームからいくつかの指示がありましたが、最後の自由課題では、DAOの領域で必要と思われるあらゆるアイデアを持ち寄ることができるように門戸が開かれています。
Milkomeda DAOハッカソン入賞者一覧
以下は、各賞の受賞者と、彼らがMilkomeda DAOハッカソンのために作成したソリューションの概要である。また、審査員によって採点された5分間のピッチと、各プロジェクトの詳細情報が掲載されているGithubリポジトリへのリンクも掲載されています。
第1位 Oracle DAO
チーム：Alex Suvorov
Oracle DAOチームが作成したソリューションと概念実証により、他のDAOやユーザは、Oracleが犯したかもしれないエラーに対して責任を負うことができるようになりました。これには、間違ったデータを報告したり、データを報告しなかったりすることが含まれます。
Oracle DAOは、DeFiやブロックチェーン・エコシステムの多くのプロジェクトが依存するOracleに対して、現在ほとんど説明責任がないという考えから作られたものです。Oracle DAOソリューションはproof-of-stakeモデルで動作し、dAppにデータ・ポイントを提供したいOracleは一定量のトークンをステークしなければなりません。Oracleが誤ったデータを提供した場合、DAOの別のメンバーは争議を起こし、その争議に一定額のトークンをステークすることができます。DAOの残りのメンバーはその後、他の人がシステムを操作するのを防ぐために、暗号的にコミットし、彼らの投票をロックして、争議に投票します。投票が終了し、投票内容が明らかになると、多数決で投票した人が少数決でトークンを受け取ります。
ハッカソンでは、Oracle DAOチームはOracle DAOプラットフォームのフロントエンドの概念実証を行い、争議が通過するさまざまな段階を示すデモを制作しました。
Oracle DAOの詳細
ピッチ： Video
ハッカソンのGithub： /oracle-dao
追加賞： ベストアイデア賞、ローンチに最も近い賞
2位 Event DAO
チーム：Monika Zając
EventDAOプラットフォームは、分散型コミュニティのイベント開催を支援するアプリです。コミュニティのメンバーは、他のメンバーにイベントを提案することができ、提案されたイベントに投票したり、イベントに申し込んだりすることができます。イベントの提案者は、イベントの資金調達方法、DAOからの内部資金調達か、スポンサーからの外部資金調達かを選択することも可能です。アプリを利用するコミュニティは、投票にファンジブル・トークンやNFTを利用することができ、その他にもチームによってイベント管理のための機能や統合が提案されています。
分散型コミュニティのイベントはかなり中央集権的であることが多く、世界的なハブで開催される大規模カンファレンスに参加できない人たちのために小規模なイベントをクラウドファンディングで支援することは困難です。EventDAOブロックチェーン・ベースのイベント管理アプリは、分散型、ボトムアップ型のコミュニティやムーブメントに、よりローカルな規模で、メンバーに合ったイベントやミートアップを適切に開催し資金調達するためのプラットフォームとパワーを提供するものです。
EventDAOの詳細
ピッチ： Video
ハッカソンGitHub: /events-dao-app
追加賞： ベスト・ピッチ
3位 Consensus-Meter
チーム：Consensus-Meter
Consenzは、分散型の合意形成のためのプラットフォームです。動的なコンセンサス・メーターが特徴で、特定の文書に対してアルゴリズム的に合意閾値を決定します。合意閾値とは、提案された編集が文書の一部として受け入れられるために、何人のユーザーが承認する必要があるかということです。ユーザーは、文書への提案、文書への提案に対する賛成・反対の投票、コメント欄での提案を議論することができます。
Consenzチームの目標は、分散型の意思決定プロセスを魅力的で、アクセスしやすく、ダイナミックで、スケーラブルなものにすることで、これらの文書や合意事項を共同で反復するためのプラットフォームを作ることによって、文書作成に使われる無秩序なプロセスを改善することです。
Consensus-Meterの詳細
ピッチ： Video
ハッカソンGitHub: /consensus-meter
CardanoとMilkomedaのDAOを進めるプロジェクトをチェック！
DAOハッカソンに参加した各チームは、審査員や将来のユーザーが実際にソリューションを見ることができるように、概念実証またはMVPを作成しました。受賞チームのこれらの概念実証へのリンクは、各チームのソリューションの簡潔なピッチとともに、上記のGithubリポジトリで見つけることができます。あなたのお気に入りのソリューションはどれでしたか？ソーシャルメディアで教えてください。
ハッカソンへの参加にご興味がありましたら、今後いくつかのハッカソンが予定されていますので、ぜひ私たちのソーシャル・チャンネルにご注目ください。
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