MilkomedaとBlueshiftで、AlgorandとCardanoのエコシステムを繋ぐ

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Milkomeda日本

Oct 3, 2022

最近、Milkomeda Algorand A1 Rollup（使い方はこちら）のローンチを控えていることはご存知でしょうか。今回は、Milkomeda FoundationとBlueshiftがブロックチェーンの世界にもたらすユニークなイノベーションについて、エキサイティングなニュースをお伝えします。

BlueshiftプロトコルはMilkomeda Cardano C1サイドチェーンの上に構築されており、彼らのユニークなDEXモデルはすでにCardanoエコシステムにアクセス可能であることを意味します。今回、BlueshiftとMilkomedaが提携し、BlueshiftがMilkomeda Algorand A1ロールアップでこのDEXモデルをAlgorandエコシステムに導入することになりました。そしてさらに、Blueshiftはこの2つのDEXを接続し、ユーザーが2つのチェーン間で流動性にアクセスし、取引を行えるようにすることを計画しています。

基本的に、UTxOモデルで動いているCardanoと、Algorand Virtual Machine（AVM）上でアカウントベース・モデルで動くAlgorandは、互いに通信もアセット交換もできない全く別のブロックチェーンです。では、ブロックチェーンの世界に初のマルチチェーンでポートフォリオ流動性ベースのDEXをもたらすために、MilkomedaとBlueshiftは何を行っているのでしょうか？

Milkomedaとは？

Milkomedaは、Ethereum Virtual Machine（EVM）機能をCardanoやAlgorandのような非EVMブロックチェーンにもたらすことで、ブロックチェーンの相互運用性を向上させるために設計されたプロトコルです。これは、EVMが動作するサイドチェーンやロールアップなどのレイヤー2（L2）スケーリング・ソリューションを構築し、これらのL2を非EVMブロックチェーンであるレイヤー1（L1）に許可不要のブリッジで接続することで実現されます。現在MilkomedaはCardano上でサイドチェーンを運用しており、近々Algorand上で前述のA1ロールアップを運用する予定です。

EVMの機能を非EVMチェーンにもたらすことで、これらのチェーンを世界で最も人気のあるスマートコントラクト言語Solidityで記述する開発者に公開することができます。これは、開発者がコードベースの編集を最小限に抑えながら、これらのチェーン上のコミュニティにdAppを立ち上げて公開することを可能にすると同時に、これらのコミュニティに対してより幅広い種類のユニークなdAppを提供するという相互利益を提供します。そして、DeFi、DAO、ゲームなどのユニークなdAppsと相互作用することができます。

これらの相互運用性ソリューションのユーザーは、ロックされたL1アセット（ALGO、ADA、Cardanoネイティブ・トークン、Algorandスタンダード・アセットなど）を使用して、これらのL2の上に構築されたdApps（Blueshiftなど）と相互運用します。このようにL1アセットをロックしミラーリングすることでブロックチェーンの相互運用性を構築することで、新たなトークンの購入を必要としないわかりやすいユーザーエクスペリエンスを実現します。このような使い勝手の良さは、これらの相互運用性ソリューションやブロックチェーン技術全般の普及を促進するのに役立ちます。

Blueshiftとは？

Blueshiftは、定期的に取引される流動性ペアの代わりにポートフォリオ・プールを使用する最先端の分散型取引所です。これらのポートフォリオは、高パフォーマンスのトークンやプロジェクトで構成される上場投資信託（Exchange-Traded Funds）に似ており、単一のペアではなくポートフォリオ全体の価値とパフォーマンスが、プールされる資産の背後にある価値を作り出します。

多くの革新的な技術により、Blueshiftの利用はクリプト空間における現在のDEXよりも簡単で費用対効果に優れています。

「私たちはMilkomeda、Multichain、Algorandのエコシステムのキープレーヤーと協力し、Algorandエコシステムの主要な触媒となることに興奮しています。Blueshiftは、その新しい流動性ポートフォリオ管理プロトコルを導入し、AlgorandとCardanoをネイティブに接続し、新しい流動性をもたらし、ネイティブなクロスチェーン集約スワップを可能にします。Blueshiftは、両チェーンに新しい資産をもたらし、資本効率の向上、価格変動の抑制、優れたユーザビリティを実現します」

- Blueshift創業パートナー、Igor Mikhalev

Blueshiftのポートフォリオにおけるスワップは、深い流動性を利用してポートフォリオ内で仮想ペアを形成することができるため、スリッページやインパーマネント・ロスを減らすことができ、より簡単で信頼性の高いものとなります。

さらに、異なるトークンに対する様々なAMMアルゴリズムを同一ポートフォリオ内の異なるセットに配置することで、価格のスリッページに対処する動的な組み合わせを可能にします。

また、Blueshiftは一度に1種類のトークンを変更または削除することができ、DEXをよりシンプルに使用することができます。

そして、Blueshiftは独自のスマートミンティング・システムとステーキング・メカニズムを開発し、ユーザーはポートフォリオにアセットを保有するだけで報酬を得ることができるようになりました。これは、ユーザーがプラットフォーム上でアクティブに活動し続けるインセンティブとなり、プラットフォーム全体の流動性を高めるのに役立ちます。

これはAlgorandエコシステムにとって何を意味するのか？

Milkomedaが成長し、AlgorandでEVMベースのA1ロールアップを実装するにつれ、Blueshiftもこの相互運用性ソリューションに彼らのプロトコルを移植し、そのユニークなポートフォリオ・ベースのDEXをAlgorandコミュニティに公開することが可能になりました。これにより、AlgorandエコシステムのプロジェクトとAlgorandコミュニティのメンバーは、トークンのポートフォリオ・ベースの流動性にアクセスし、BlueShiftが提供する利点を利用することができるようになりました。

「Blueshiftは、DEXの中でもより洗練された戦略の実施を可能にするポートフォリオ管理ツールのような複数のユニークな機能をもたらすことで革新を遂げたDEXの1つです。Blueshiftは革新を続けており、特にAlgorandとCardanoの間の新しいクロスチェーン・ポートフォリオ機能を見ることができることに興奮しています」

Milkomeda共同創業者兼コア開発者（コンサルタント）、Nico Arqueros

Milkomedaの相互運用ソリューションであるCardano上のC1サイドチェーンとAlgorand上のA1ロールアップの両方でDEXを運用することにより、Blueshiftはブロックチェーン・エコシステムにおいて初のクロスチェーンのポートフォリオDEXを提供できる独自のポジションに立つことになります。これにより、AlgorandとCardanoのユーザーは、2つのブロックチェーン間でスワップを実行し、集約されたクロスチェーン流動性にアクセスし、これら両方の繁栄するエコシステム上のトークンにアクセスすることができます。このプラットフォームが発展するにつれて、追加のブリッジを必要としない手間のかからないクロスチェーン・スワップが提供されるようになるでしょう。

「クロスチェーン化は、昨今のDeFiの大きなトレンドです。多くのプロトコルがブリッジやクロスチェーン・スワップ機能を提供していますが、Blueshiftはさらに一歩進んだ、真のクロスチェーン流動性提供を目指しています。Blueshiftのクロスチェーン・ポートフォリオは、サポートされている1つのブロックチェーン上で流動性を提供し、サポートされているすべてのブロックチェーン上のスワップですぐに利用できるようにすることを可能にします。したがって、MilkomedaによってブリッジされたADAとCardanoネイティブ・トークンの流動性を、ALGOやAlgorandエコシステムの他のトークンとのスワップで使用することが可能になります。クロスチェーン・ポートフォリオは、バックグラウンドで集約された流動性の一貫したビューを保存し、Blueshiftの仮想ペアの仕組みにより、シンプルなユーザー体験と高い資本効率を可能にします」

- Blueshift CTO、Igor Struchkov

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