12/2を起点とした暗号通貨市場時価総額変動

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minecc, the cryptomarkets
4 min readDec 2, 2017

ここ数日刺激的な変動を見せているBTC、そしてその他暗号通貨達。BTC先物承認のニュースも12/1深夜に流れ、上昇トレンドが再び戻ってきた様子。

この暴れ馬相場で時価総額がどのように変動したのか振り返ります。

図1:本日(Day 0)から3日前(Day -3)までの時価総額。順位はDay 0 (12/2AM)基準。

図1は本日(Day 0)から3日前(Day -3)までの時価総額を示しており、順位は本日(Day 0)基準です。青線が本日の時価総額です。20位以降は割とキレ名カーブを描いていますが、1–20位の間で相当大きな変動があり、時価総額差が広まってきている事がうかがえます。過去の点(緑、赤、紫)をどう見るかというと、青線からの乖離が大きいほど当該日との変動が大きかったと言うことです。一目瞭然ですが、低ランクに位置する通貨ほど変動が大きい傾向にあります。

図2:過去の(上)時価総額変動および(下)その累積和。順位はDay 0 (12/2AM)基準。

図2には12/2-12/1間(青)、12/1-11/30間(緑)、11/30-11/29間(赤)の通貨毎時価総額変動(Δmcap)及びその累積和を示しています。まず、Top 5通貨のΔmcapが大きく、その後20位程度までの通貨で市場変動を形作っていることがうかがえます。

Δmcapプロットのままでは微少な変化が捉えにくいので累積和を見ます。この分析に利用しているデータセットは時価総額約$10000以上のものを対象としている為、累積和プロットの右端の点を当日の暗号通貨市場の総変動とみなしても差し支えないと思います。本日のデータ取りのタイミングが悪かったのか(最新の取得時刻が過去データ抽出の基準時刻)、ATHを上手く反映できていない様ですが面倒なのでこのまま進めます。

昨日から今日にかけて(青)はご存じの通りカチ上げしてますね。$30bの増分の内$20b強がTop通貨、すなわちBTCの値上げによるものです。残る$10b弱をじわじわ残りの通貨で持ち上げている状態です。景気良いですね。そして昨日から一昨日にかけて(緑)はというと、なんとBTCが-$12b程度叩き出した以外、目立った動きがありません。これは「BTCから抜けた資金は低位通貨に抜けず、なおかつ低位通貨から資金が抜けなかった」か「BTCから抜けた資金(の一部)が低位通貨に抜け、低位通貨の下げをカバーした」かのいずれかである蓋然性が高いと思います。最後は一昨日から一昨々日にかけて(赤)の累積。この期間ではBTCの時価総額はほぼ変化していません。しかしオルトは下げており、30位くらいにかけて当該期間の変動を形作っていました。

ここまでだと「なるほど、ふーん」という感想でしょう。本題は次に示す最後の図3です。時価総額の変動率をパーセンテージで示しています。

図3:過去の時価総額変動率。順位はDay 0 (12/2AM)基準。

まず縦軸が数百オーダーであることが衝撃的です。破線で20%と40%ラインを示していますが、低位通貨にとってはそんなラインなんてどこ吹く風。さすが。何か間違ってるんじゃないと疑うでしょうけれど、価格はやはりこれくらい動いています。暗号通貨の闇。

±20%くらいの安定(?)した変動を求めるならばTop 30通貨辺りを保有すべきでしょう。スリル(ボラティリティ)を求めるなら3桁ランクの通貨の世界が良さそうですね。私は絶対いきませんが。

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