オリンピックに復帰するゴルフ

オリンピックがアマチュアスポーツの祭典だったのはもう昔の話。オリンピックにプロが参加したのは1988年のソウル大会。その年、当時世界1位のシュテフィー・グラフが全豪、全仏、ウインブルドン、全米を制して“グランドスラム”を達成し、そして迎えたソウル五輪で、グラフは金メダルを獲得。“ゴールデンスラム”と称されたことで、プロ参加を記憶にとどめている方も多いかもしれない。

さらに92年のバルセロナ大会で、マジック・ジョンソン、ラリー・バード、マイケル・ジョーダンなど、NBAのスーパースターが“ドリームチーム”を結成して出場したことで、さらにプロ参加は加速度を高めていく。今ではほとんどの競技でプロの出場が認められ、現在では陸上や水泳のようにプロとアマの区別をしていない競技もあるほどだ。

そして、今年のリオ五輪ではゴルフが正式種目に復帰した。オリンピックにゴルフはあまりピンと来ないと思うが、ゴルフは100年以上前、1900年第2回のパリ大会、1904年第3回のセントルイス大会で男女個人戦、団体戦が行われており、実に112年ぶりの復帰となったわけだ。

正直「いまさら」と思っていたのがゴルフの復帰。マスターズや全英オープンのように世界的に権威のあるトーナメントを開催しているゴルフ界が、なぜわざわざオリンピックに復帰するのか、疑問でしょうがなかった。色々調べると、スポンサー獲得が一番の理由だったようだが、トッププロの捉え方も人それぞれのようだ。特に一番気にしていたのはスケジュールに関して。プロゴルフ界の中心となるPGAは、1年間、ほぼ毎週大会スケジュールが組まれている。その中で最も勝ちたいのが4大大会と言われるグラウンドスラム。それに向けての準備もあるので、オリンピックが入り込む余地はないのではないかと考えていた。

もともとなかったもの(オリンピック)が入ってくるわけだ。人の価値観だって千差万別なんだから、オリンピック出場に積極的なプロもいればそうでない選手もいるのは当然といえるだろう。

そんな記事が出ていたのがこちら→ http://news.golfdigest.co.jp/news/pga/article/62846/1/

テニスやバスケだって、当初はトッププロが集まるかどうかが問題視されていた。今では当たり前のように出場するようになっているが、それもカレンダーの調整が終わっているからともいえる。オリンピックの時期が微妙に変わっているのも、NBAのスケジュールに合わせているからとも言われている。体育の日を思い出してほしい。以前は10月に開催されていたが、今年のリオは8月に開催だ。

ゴルフがオリンピックに根付くのはまだまだ時間がかかるだろう。特にゴルフは個人競技だけに国の威信より個人が尊重されるだろうから、余計に難しいかもしれない。さて、どのような大会になるのか、それでも注目はしてみたい。