Open Broadcaster Software

miyaoka
Miyaoka Notes
Published in
6 min readFeb 16, 2013

ゲームやってるときに元からスクリーンショットはガシガシ撮るけど、プレイ動画も撮っておきたいなと思って。
ただ、録画は容量食うしエンコもめんどいのでなかなか億劫。でも配信ソフトを使えばリアルタイムにエンコードしてサーバーに保存できるから長時間のだらだらプレイの記録も可能にしてくれる。

というわけなのでUstreamで配信録画したものをYouTubeに転送したものが上記の動画。ほんと実況も解説も無いただの記録動画で、あと新しいゲームじゃないんで画質の参考にしにくいけど…。
(どちらも元はフルHD解像度で1080pなんだけど、どうも長さが2時間くらいを超えると720pまでにしかならないっぽい)

で、配信ツールとかいろいろ調べた結果、最近だと新しめのOpen Broadcaster Softwareってのが開発途上でα版ですが断然おすすめなので紹介します。

Open Broadcaster Software
http://obsproject.com/

以下、かんたんな設定の解説。バージョンはv0.47aのもの。

1.メイン画面

obs01

キャプチャする画面の構成。複数のシーンでレイヤー構成して画面を組み立てられる。
単純にゲーム画面だけ配信したいならシーンを追加し、そこにゲームキャプチャを追加。
ゲームを起動し、ゲームキャプチャの設定でゲームウィンドウを選択する。

2.設定画面>一般

obs02

複数の設定を保存したいならプロファイルを作って切り替える。

3.設定画面>エンコード

obs03

動画のクオリティを決める重要なところ。

「映像の品質」はx264のcrf(Constant Ratefactor)値に相当し、1passエンコード時に設定される画質のレベル。crfの値はデフォルトが23で、大きいほど画質が落ちるが必要ビットレートを抑えられ、crfが小さいほど高画質になるが高ビットレートになる。23–17あたりなら概ね画質に問題無いらしい。

OBRの数値的には8がcrf24に相当。これがデフォルトになっているが、ややクオリティ低めなのでビットレートに拘らなければ最大の10にしたほうが良いらしい。高画質でローカル録画する場合などは詳細設定画面の「x264の詳細設定」でさらに小さいcrf値を直接指定することもできる。

※ただしフルHD解像度の場合は30fpsでノイズのない画質におよそ10000kbps以上くらいは必要になってくるので、最大3000kbps程度の配信では根本的にビットレートが足りずに画質が落ちる。そのため高画質に設定しても動きの無いシーンくらいしか差が出ない。

「ビットレート」のほうは最大ビットレート。このビットレートの範囲内でcrf値と組み合わせて出力される。配信環境に応じて設定。高すぎてアップロードできないとフレーム落ちして画面下のステータスバーに表示される。

配信先に対しどのくらいのビットレートまで送信できるかはXSplitを使うと確認しやすい。XSplitのチャンネルタブでビットレートを設定して「Test bandwidth」を実行すると数秒間テストアップロードが行われる。100Kbps刻みくらいで何度か試し、フレームドロップが発生しない最適なビットレートを割り出すと良い。

4.設定画面>放送

obs04

配信の設定。サーバーに配信せずローカル録画モードにすることもできる。

ust01

ここではUstreamに配信する場合の設定について。

上記はUstreamサイトの「番組設定>リモート」の画面。
ここに表示されている「RTMP URL」をOBSの「サーバー」に、「ストリームキー」もOBSに設定する。
設定後にメイン画面から配信開始すると、Ustのほうでも自動的に配信が開始されるようになる。

Ust配信を録画したい場合は配信開始後に上記「番組設定>リモート」の画面から「リモートコンソール」を開き、そこで録画開始を実行する。リモートコンソールによる録画の場合は時間制限は無いらしく、4GB毎に録画ファイルが自動的に分かれる。

5.設定画面>ビデオ

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キャプチャ画面の大きさと、配信用の解像度。実サイズで配信するなら縮小なしで。

縮小すれば解像度が小さくなり必要ビットレートを下げられる。
フレームレートを落とせば秒間あたりの必要ビットレートが減るのでその分画質が向上する。

※環境に応じて要調整。

6.設定画面>サウンド

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サウンドミキサー機能内蔵なので、マイクを設定すればPC再生音にマイク音もミックスして実況配信することができる。

7.設定画面>詳細

obs07

x264のプリセットはデフォルトでvery fastに設定されている。very fastから変更するのは非推奨という警告は表示されるけど、faster以上にすれば高負荷な代わりに画質向上が見込める。配信ビットレートが足りなくてCPUに余裕がある場合には高めに設定するといいかもしれない。(XSplitの説明だとfasterは第一世代のi7以上、fastは第二世代のi7以上でなければ非推奨となっている)

※環境に応じて要調整。

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