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絶つということ
2024/10/06
先日の朝のことであった。
時間の隙間があって、友人へのLINEの返信を書くことにした。
最近、親と縁を切ったと話していた友人であった。
やっと彼女も毒親から解放か~よかったな~とか思って、「おめでとう」と書きそうになったが、それはさすがに不謹慎かとひかえた。
LINE送信後、なかなかの即レスが来た。短い返信だった。
内容そのまま載せるのも何なので、一番「!?」だった一文をふわっと……
『こんな冷たいこと言われたら、私だって傷つきます』
えっ……
え?
私は自分のLINEを読み返した。
どこが「冷たい」のか自分では分からなかった。
彼女もどこが気に食わなかったのかは書いていなかった。
しかし、彼女の中で今のハイライトは親御さんとの絶縁だと思うし……
『親御さんと絶縁したなら、あとはもう気にしないことが課題ですね。話題にすることから意識して離れていきましょう』
『親御さんの話をするのはやめていきましょう。親御さんについて考える時間は人生の無駄です』
……書いたのはこのへんか。
え、これって冷たいか……?
さて、私はDV父親を分籍までやって絶縁した女です。
(まあ、たとえ分籍しても法的には親子の縁は切れません。でも心理的なけじめとして私は戸籍を分けたかったので)
なので、個人的に絶縁ってすごくハッピーなことです。
絶縁して前向きになれたし、もう奴について悩んだり口にしたりしなくていい解放感で、絶縁時には「よっしゃああああ!!!」と思ったものです。
すぱっと思考から消えたかと言うとそういうわけでもないけど、不意に起きるループは主治医(専門家)に聞いてもらってました。
で、主治医には「親に認められる必要はないんです。親に認められないと生きていてはいけないなんてことはありません。自分で自分の人生を生きていきましょう」と何度も言われて。
その言葉を支えに、私は父親の怒鳴り声に怯える呪縛から離れていけました。