
コロンビア出張編(1),(2),(3),(4),(5),(6),(7),(8)
8月25日。コロンビアに来たらもうほとんど恒例になっているアイデーの家へ。アイデーの家はボゴタの北の端にあり、トランスミレニオというバスを連結させた交通システムを使って小一時間かかります。この日は土曜日で仕事に行く人も少なくほぼ始発のような状態でゆっくり座って行くことができました。数日前にパナマで障害者の人たちと会って話をして、そしてアナの強力なリーダーシップを目の前にし、期待もしこれからまた色々やって行けそうなイメージを抱いてコロンビアに移って来たのですが、アイデーの家に向かうこのトランスミレニオでの移動はあまり気分の乗ったものではありませんでした。というのも、この2月に、それまでぼくとモルフォのメンバーだけでサポートしていたのを、ようやく廉田さんはじめメインストリーム協会のメンバーと訪れ大々的にセミナーをやって、やはりその後の目に見えて広がっていく展開を期待していたのですが、相変わらず親の会を頼りにしてアイデーの家でバザーのようなことばかりやってるのがフェイスブックをとおして伝わって来ていて、あんまりパッとしないな〜というのがぼくの印象だったからでした。
それでも予定の9時に到着。この日のスケジュールはまず午前中、アイデーの団体の理事会のメンバーと会って、2月のセミナー後の活動の報告をしてもらって、午後はボランティア介助者のグループが来るので話をしてほしいということでした。
理事会のメンバーはアイデーの他に、エレナ、グロリア、マウリシオです。セミナーの後に関心を持ってくれた人を加えたいと思っていたそうですが変わらず同じメンバーでした。ここ半年の活動を報告してくれ、その後エレナさんが親の会と共に活動していることについて意見を求めてきたので、それはこちらがそもそも反対しているのを知っているからわざわざ訊いて来ているのもわかり、最初から折り合いのつかない話でした。コロンビアの文化云々と言い始めたので、これは自立生活運動が始まったばかりの国でよくある話でこれでは何も進まないと、そう思ったことはそのまま伝えました。
ただセミナー以降活動に推進力がなかったのは、コロンビアの法律が変わり法人格を持つための要件が変わったためそれに合わせて約款を作り直したりしていたようでそれに労力を取られていたためというのは理解できることで仕方がないかなと思いました。そして活動計画には、自立生活運動を進めて行くのに当然やらないといけないことが並べてあり、方向性を間違えているわけでもないこともよくわかりました。
そして、よくなったなと思ったのは、組織の再編の中に現在の「アイデーラミレス協会」を「自立生活センター〜」といった名前の変えることが計画されていて、ぼくたちは団体のみんなの総意を組んだ名前をつけた方がいいとずっと言っていて、パナマでアナと話していても同じことを言われていたので一歩前進しました。早速その場で考え出していくつか案が出ていました。こうした作業は盛り上がるし楽しいですね。
午後は、教会のボランティアのグループに介助の仕事をしてもらおうというアイデアが持ち上げっていてそのグループの学生さんたちや、何人かの障害者の人たちそのなかにはセミナーに来ていた人たちもいました。その他ボゴタを中心に政府に障害者のテーマを訴えていこうとしている視覚障害者のグループなど合わせて20人ほどの人たちがやって来ました。ぼくがパナマで話したのとほぼ同じ内容をはなしたのですがみなとても熱心ですごく手応えを感じるものでした。その直前にホンジュラスのカローラが副大統領と介助派遣のパイロットプロジェクトを始めるというニュースが飛び込んできたばかりだったので、ラテンアメリカ全体で空気が変わったな〜という印象を強く持ちました。
アイデーのグループは少なくともグループで活動していて、安定もして来ている。2月のセミナーの時もそうですが、今回もきっちり人の関心をひき集めることができている。コロンビアだけではなく、ラテンアメリカでは個人個人バラバラでなかなかまとまって活動できないのですが少なくとも頼りなくはあってもグループでまとまって活動できている。こうしたことからあらためてこのグループをサポートすることを心に決めて帰路のついていました。



