Takeshi Inoue
Aug 25, 2017 · 6 min read
アーリントン墓地あたりを通過

7月29日、この日がワシントン最終日だった。

事前の予定では、この日は午後にヨシコ・ダートさんと佐藤聡さんの対談がハイアットであるということくらいで、一日ゆっくりできるかなと思っていたら、ちょっとしたハプニング。

朝起きると、枕元にあったiPadのディスプレーが割れている。枕元と言ってもぼくはワシントンに着いてから、廉田・マモルの部屋に潜り込んで寝袋を借り、廉田さんのベッドの脇の隙間を自分のテリトリーにしていて、一週間つづいたこの生活ともそろそろお別れかと思っていたところだった。寝ぼけて踏んづけた記憶もなく、さして心当たりもなく朝まだ暗い部屋で手探りで手元のiPadを探って手にすると反応がなく、ざらっとしたへんな違和感。よくよく見てみるとガラスが割れてしまっていた。

これは一年ほど前に買ったiPad Proでキーボードをつけたり、アップルペンシルでメモを取ったりしてコンピュータ代わりにして結構な頻度で使用している。日本に持って帰って修理するとなると3ヶ月先だし、コスタリカのアップルストアに行くと何でも高い。試しにインターネットで最寄りのアップルストアで検索してみるといくつかヒットし、幸い最寄りの駅から地下鉄で行けそうだ。

こんな風に朝から焦ってバタバタしていると、ユースのグループで来ている曽田さんからメッセージが。米州開発銀行に勤めている先輩と朝食を取るので来ませんか?というお誘いだった。曽田さんと初めて会ったのは一年前くらい前だったか、麹町のJICA本部でウェンディが招かれて話をする際に聞きに来てくれたときだったと思う。当時はまだJICAのアフリカ課の職員で、コスタリカのプロジェクトをやっている関係で知りたいことを、「こっち寄りのJICA職員」の立場で教えてもらってたりした。(その後メインストリーム協会にも来てくれ、コスタリカのモルフォにも来てくれ、今ではめでたくこっち側の人になりました)。

その当時から、その方の話は聞いていて、紹介しますよ、みたいな話はしていたので、メッセージが入ったときには何のことかはすぐわかった。が、ぼくはすでにアップルストアに行って早急にiPad Proを修理に行く気になってしまっていたし、一緒にと言われたウェンディも、フェリーサも朝一番ですぐには出かけられないだろうから、一旦は断った。

で、あらためてアップルストアに予約を入れようとすると、一番最寄りの店だと月曜日まで予約がいっぱい。ちなみにこの日は土曜日。その次に近い店舗が夕方に予約ができるのが最短だった。というので予約。午後5時半の予約だった。

というわけで午前まるまる時間が空いたので慌てて、曽田さんに連絡、とりあえずぼくだけでも行くことにした。地下鉄で数駅先にあるそのカフェテリアに着くと、その先輩の他に、今度は後輩だという女性も同席しており、ちょっとしたミニ同窓会にお邪魔することになった。米州開発銀行もそうだし、その女性は銀行勤務で中国系のアナリストをしているという、近くジョン・ホプキンス大学でさらに勉強する予定だと言う。「生アナリスト初めて見ました」なんて冗談を言っていたが、実際新聞とかメディアでしか出会ったことのない固有名詞が続出していて、何ていう世界に紛れ込んでいるんだろうと不思議な気分になっていた。

さて、その先輩に銀行のお仕事について説明を聞き、モルフォのプロジェクトについても話をさせてもらって後日また連絡を取るということでお別れした。

曽田さんと一緒にハイアットに向かおうとしたら、ここでまたハプニングが。

地下鉄のエレベーターが故障して上がれないので、隣の駅まで行って地上に出ないといけないらしい。しかもそれを教えてくれたのが、偶然出会ったジュディ・ヒューマンだった。「私にガイドしてもらうなんてなかなかないわよ」というジュディについて隣の駅まで。ヨシコさんの講演までにはまだ時間があったので、ジュディのオススメの駅を降りたすぐのところにあるポートレートを集めた美術館に寄ってから行くことにした。

残念ながら壊れたiPadを取りに帰ってぐずぐずしていたら、ヨシコさんの話の大半は聞きそびれてしまった。終わりかけに名前を呼ばれたので、遅れて入って行ったのもばれてたんだろうか。

しかしまた予約の時間も迫って来ていたので、泊まっているマリオット近くの駅で地下鉄に乗りアップルストアへ。アップルストアはペンタゴンシティという駅にありダウンタウンから30分くらい。途中アーリントン墓地などを通って行く。帰りに時間があったら降りてみようかとも思ったが帰る頃にはすっかり暗くなっていたのでやめた。

デモの後に議員会館に行ったときに、何人か議員の執務室には戦死した若い兵士の写真がたくさん飾ってあったりしたのが目についていた。今この時間に戦争をしている国なんだという印象を強く持った。日本でこうした写真を目にするのはおそらく太平洋戦争のときに亡くなった白黒の古びた写真だろうと思う。こんな感覚の違いはやはりその地に行かないとなかなかわからないんだろう。

アップルストアでの手順は予約から完了まですべて地元の心斎橋でやっているのと同じものだった。無事に新しいiPad Proを手にして再びダウンタウンに。さて明日からセントルイスだ。

「もしあなたが物事のやり方に満足でないのならば、それを変えるようにしないといけない」
Natsuki and the portrait of Christopher Reeve
Pengaton City

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    Takeshi Inoue

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    障害者自立生活センター勤務。障害者の世界と健常者の世界、スペイン語の世界と日本語の世界の仲介者。現在コスタリカの自立生活センターで働いています。 Un japonés que trabaja en el centro de vida independiente MORPHO en Costa Rica.

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