STEP 5–1: プロジェクト計画の確定-基準計画の保存

STEP5-1 基準計画の保存

前回のステップでプロジェクト計画が完成しました。

さて、この時点でやっておくべき重要なことがあります。

これまで作成したプロジェクト計画は、「現在計画」と呼ばれます。これは名前の通り、現在のプロジェクト計画を意味します。

Microsoft Projectでは、現在計画は進捗を入力することで、常に変化していきます。現在計画は、プロジェクトの現在の状態を表すものと考えれば、これは当然と言えるでしょう。

一方で、最初に作成した状態のプロジェクト計画も保存しておく必要があります。当初の計画が無ければ、現在の状況が遅れているのか進んでいるのかわからないからです。

この当初の計画を保存したものをMicrosoft Projectでは「基準計画」と呼んでいます。これは、現在計画のスナップショット(コピー)を別の場所に保存しておく機能だと思ってください。

基準計画を保存するには、メニューの[プロジェクト]-[基準計画の設定]から[基準計画の設定]をクリックします。[基準計画の保存]ダイアログボックスが表示されます。

番号なしの[基準計画]をリストから選択し、[OK]ボタンをクリックします。基準計画は全部で11個保存することができます。

もう一度[基準計画の保存]ダイアログボックスを開いてみましょう。基準計画のリストを確認すると、番号なしの基準計画に最終保存日の日付が表示されていることが分かります。これで基準計画が保存されていることが確認できます。

しかし、ガントチャートの表示に変化がないように見えます。既定では、[ガント チャート]ビューに基準計画のバーを表示する設定がされていないためです。基準計画のバーを表示するには、[ガント チャート (進捗管理)]ビューを使用します。

メニューの[タスク]-[ガント チャート]の下向き三角▼をクリックし、[ガント チャート(進捗管理)]をクリックします。

[ガント チャート(進捗管理)]には、現在計画と基準計画のバーを同時に表示され、両者を比較することができます。実際にプロジェクトが開始されてからは、このビューを使うといいでしょう。

次回は、プロジェクト ファイルの保存です。

--

--

Mamoru Oishi
あなたもMicrosoft Projectのエキスパートに!

知らないことにこそ潜んでいる大いなる可能性に関心あり。Microsoft Projectのエキスパート。著者。著書「ひと目でわかるProject 2019」「Project Onlineではじめる 最強最速のプロジェクトマネジメント入門」など。