ワケの分からないマウントのKODAK ENLARGING EKTAR 65mmが届く
変わったレンズをSONY α7IIに装着する、金属製ボディキャップの工作活用方法。
金属製ボディキャップが入荷しました。
今までは依頼があった時にお客さんに探して来てと頼んでいたのですが、これからはmukでご用意出来ます。
変わったマウントレンズや小径のボードレンズなど、M42のボディキャップをくり抜いて使えば、簡易的にM42に接続出来るとのご案内なのですが、事例で説明しないと分かりづらいので、記事のため某海外オークションサイトでレンズを購入しました。
そうだ!以前やったことがあるコダックの引き延ばし用レンズでM39より小径のエクターがいいかなと探しはじめました。すると引き延ばし用エクターでも見たことのないマウント?フランジ?のレンズが出てきました。まさにこの様な不明なマウントを装着するのが工作シリーズの醍醐味です。良い値付でしたので早速Buy it nowしました。
届いたレンズがこれです。
思ったより大きい。
固定絞りじゃん。
予想外のところもありますがレンズはまあまあクリアで概ね満足です。
他の焦点距離もありましたが、65mmというのも萌えのポイントです。
固定絞りは測ってみるとf4でした。
調べてみるとシリアルナンバーで1947年製とわかりました。
鏡胴は上から下までネジが切ってありマウント部分(銀色の部品)と分離出来ます。
大きなフランジがあるマウント部分には、レンズ固定用のビスがあり、微調整後に固定するような構造です。固定絞りの事もあり特定用途の機材に装着されていたレンズと想像します。
さて、レンズキャップの工作に使えるか、マウント部分の直径を測ってみると38mmできした。出来れば、M39にして暗室で引き伸ばし機にも装着してエクターで焼いてみたいと思っていましたが、寸法差が少ないので諦めます。M42のキャップを加工して、ヘリコイドユニットと組み合わせて撮影用に改造します。
M42ボディキャップ裏側のネジが切ってあるリムの内側も丁度38mmでした。
キャップの中身をくり抜きました。
このキャップは肉厚が3mmほどありました。
加工したキャップにレンズを通して突き当りで接着すればM42に接続できるので、後はどうにでもなります。
接着はメタル系接着剤を使いました。
α7と組み合わせるには、M42ヘリコイド付きマウントアダプターと、余っていたマクロチューブセットの28mmを使いました。ちょいオーバーインフのベストセッティングに収まりました。65mmにしてよかったです。
今日の朝は曇りでしたが、駐輪場から店までの道のりで撮影しました。
色はこんな感じです。ちょっと淡い感じがいいですね。
ボケもきれいです。
円形の絞りが効いてます。
モノクロにレタッチしました。
モノクロにしてみると、少しポテっとして線が太くて焼きやすいといった感じでしょうか。
パンフォーカス気味に撮ってみました。ピントはクレーンのあたりです。
f4の固定絞りですが、きっとこのレンズには最適な値なのでしょう。
ピーカンの時はシャッタースピードが足りなかもしれませんが、今朝は曇り空だったのでOKでした。
f4固定とはいえ65mmと少し長めですので、ピントは掴みやすく撮影は快適でした。