EOS M5でCINEMA EOSの夢を見る

Canon EOS M5とHelios44-2 58mmf2.0で動画撮影してみました

CANON EOS M5は小型のミラーレスカメラです。
お借りする事ができたので、早速動画を撮影してみました。


キヤノンで動画と言えば、EOS 5D Mark2。DSLRムービー革命を起こした、まさにエポックメーキングなカメラのひとつです。
フィルムの映画カメラはとても高額で、個人で買えるような代物ではありませんでした。ムービーカメラマンになるには十年、二十年と助手をして下積みを築き、やっとカメラに触れさせて貰えるという世界だったと聞きました。EOS 5D Mark2の登場で、フィルムカメラにさわれなかった若いカメラマンは、自分でカメラを買い、ビデオでは表現できなかった大判のボケを生かした撮影をすることが可能になったのです。アダプターを使い、ヤシカ/コンタックスのマニュアルレンズとの組み合わせが人気となりました。
そして、パナソニックのマイクロフォーサーズの業務機AG-AF105の発売をきっかけに、今まで別個だった写真と映画とテレビの3つの世界が交じり合い、その混沌に僕も巻き込まれていったのです。

2011年9月 パナソニックセンターでの展示の様子

その後もSONYがEマウントの業務機を投入し、CanonはシネマEOSと、映像専用カメラをラインアップしていきました。

ミラーを持たないEOS M5は、シネマカメラと同じ構造です。
マウントからのぞけばセンサーが見える、シャッターを切るまではビデオと同じなのです。5DよりシネマEOSに近いのかもしれません。


お借りしたカメラで早速動画を撮影してみました。
装着したレンズはロシア製M42マウントのヘリオス44–2 58mmf2です。
淡いボケが人気のオールドレンズです。

本来は映像専用カメラにはボディ内にNDフィルターが入っているものですが、EOS Mには無いので、レンズにバリアブルNDフィルターを使います。NDフィルターを使うのは動画では使えるシャッタースピードが限られるからです。今回の撮影ではフルHD60pで撮影しました。60pと言うのは秒60コマで撮影しているという事です。早いスピード設定にすると動画がパラパラした感じになります。蛍光灯が入ると関東では50hz地域なので、1/50の倍数のシャッタースピードにしないとフリッカーが発生します。秒60より低いスピードではコマが損なので、1/100に設定しました。

絞りは、開放かF4と決めて撮影しました。逆光気味で撮影しましたが、思ったより全体的にフレアで白い画になっていましたが、編集で少し締めてハレ気味でも色が出るように調整しました。

EOS Mは、動画の設定も少なく、アダプターでマニュアルフォーカスのレンズを付ければ、とてもシンプルに撮影ができます。撮影中に画が変わってしまうので、オートの機能はなるべく使いません。
カメラのHDMIにモニターをつないでみると、60pで出力されており、「INFO.」ボタンで完全にメニューを消し去る事ができるのは、さすがcanonです。

最初の船のカットでは、斜めにパンをしています。低価格のアマチュア向けのビデオ三脚だと微動のパンでガタついてしまいますが、それを防ぐには、パン棒の先にゴムを付け引っ張るのがポイントです。たまたまフレームに入ってきた電車もローリングシャッター現象の影響もなく撮れています。
欄干のユリカモメのカットでは、奥の鳥からピントを送って手前の鳥に合わせています。手動のピント送りがマニュアルフォーカスの醍醐味です。
最後のカットでは、逆光でのコントラストの中に色が飛んで銀残しのような渋い色合いになりました。カットのラストはフォーカスアウトさせ、編集で暗転しています。

動画を撮ってみると、カメラワークやレンズワークが多く、撮影の過程が楽しいと実感できます。

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