「恵比寿の余白」インタビュー |加藤文俊先生編

Mayu Kuji
muzumuzu
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3 min readJan 21, 2020
恵比寿の余白 インタビュー| 先生編2019年度秋学期のグループワークのテーマは「恵比寿の余白」。
フィールドワーク展では、それぞれのグループがフィールドワークで見つけた「恵比寿の余白」を表現します。フィールドワーク展を前に、広報担当が加藤先生にインタビューを行いました。

今回は、テーマの生みの親である加藤先生に「恵比寿の余白」についてインタビューを行いました。「恵比寿の余白」というテーマや、グループワークが先生の目にどう映っていたのでしょうか?

1.「恵比寿の余白」というテーマはどこから?

「恵比寿の余白」というより、「余白」そのものにもとから関心があった。加藤研でのグループワークのテーマってフレーズややり方は違うんだけど、だいたい共通している部分があって。それは、人間が働きかけることによって場所がいろんな意味をもっているとか、今まで見えてなかったものが見えてくるとか、それをもっと違う形でどうにか表現してみるということ。例えば以前の「渋谷をはかる」というテーマや「工夫と修繕」というテーマでは、誰かがしている「しわざ」に興味があった。余白は前々から結構面白いなと思っていて、去年「的な」というテーマが秋学期に「的な桜ヶ丘」になったのと一緒で、今年の秋学期に「恵比寿の余白」となったのは展示を意識していて。恵比寿である必然性はなかったんだけど、春に「余白の理由」というテーマだったので、秋は恵比寿に場所を特定したという感じ。

2.「恵比寿の余白」全体を通して

春学期は予想以上に理屈っぽい感じがあって、フィールドワークをするとか何かを見にいくとか、人に話を聞くとか、そういうことが僕の感覚では少なかった。みんな自分たちで話し合ってということが多くて、わりと理屈が多かった。

あとは、グループワーク自体が難しくなっているのかなと、ここ何年か感じている。グループに3人なり4人なりいたら、全員で一緒に歩くことに価値があるって思っているんだけど、バラバラな印象がある。一緒に歩いていたけど意見が違うっていうのと、バラバラに歩いて意見が違うっていうのは別物。やっぱり全員が同じ時間を過ごして、同じ空気を一緒に吸うっていうことが大事だと思っている。いい悪いは言えないけど、今回はそこが少なかった気がする。

だから今回、バラバラな4人を束ねて成果を出すだけだと面白くないかなと思って。たとえバラバラでまちを歩いていたとしても、一人ひとりは何かを感じているはずだから、フィールドでの個人的な体験を記述するといいかなと思って、それを14人並べるっていうことは一つの形だと思っています。

3.「恵比寿の余白」の展示について

もちろんまだ展示が出来上がるまでわからないけど、さすがに数週間前まできてうまくまとまってきている感じはあります。

グループの個性はそれぞれしっかりと出ているので、あとは妥協しないことが大事だと思います。

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