Morocco Gnawa Music

Morocco

今世ではまだ一度も足を運んだことのないモロッコ。だけどこのモロッコブルーを見つめる時、胸のどこかしらがキュン!と痛くなるのはなぜだろう‥。

この壁の色はラピスラズリの粉を原料とした塗料で何度も何度も塗装され、厚みを増した結果のアートらしい。
まるで砂漠の上に拡がる青空をそのまま映し込んだようなこの「青」は、人の心の奥底にきっとある遠い記憶のスイッチを容赦なく、そして無意識に踏んで行くのかもしれない。

ただただ懐かしく、ただただ泣きたくなるようなこのモロッコブルーをもっと近くに感じたくなる時、私はいつもモロッコの「Gnawa Music」と言うジャンルの音楽に触れて行く。
聞き慣れない異国の言葉はさながら祈りのようでもあり、胸の中に砂金の絨毯のようにきらきら光り始め、その途端に非日常世界のように私の中に地球が生まれる。

Gnawa Musicとはざっくり云うところの、「北アフリカの伝統宗教に基づいた音楽」を意味するそうだ。なのでそれが私の鼓膜には音楽より「祈り」の音色に届くのも、必然のことかもしれない‥と思う。
特徴的な点は、ずっと絶え間なく「カルカバ」と言う打楽器が心臓を鼓舞し続けるようなリズムを奏でて行くこと。

カルカバ (Qarqaba)

そう言えば沖縄の三板(サンバ)と言う木で出来た楽器がこれに似ており、音楽が段々と進むにつれ三板の速度が段々と加速して楽曲が頂点に到達する頃には誰もが我を忘れ、浮世から離脱して無心でリズムに没頭する様はモロッコのGnawa Musicとどこか共通しているようにも思えて来る。

そう言えば今はアニメソングの歌手に転じてしまった、奄美大島出身の中野律紀ことRikkiの「ワイド節」をふと思い出した。Rikkiさんの作品の中では多分、マイ・ベスト・ソングかもしれない。

🎧Matsuri Medley — Waido Bushi, Amakusa, Inesuri, Kuduki, Rokucho

楽曲後半に行くにつれて段々とテンポアップして行く、民謡ならではのナンバー。一度私はこの曲を演奏する民謡グループと沖縄のバーで遭遇し、気が付いたら手をひらひらと動かして完全に歌に踊らされていたことがあったが、何ともあの辺りの民謡には理屈抜きで燃えてしまう。

三板 (サンバ)

さて、Gnawa Musicの話をしていたらその波に乗って完全に沖縄とか奄美大島の方向に話しが流されてしまったが、本記事を書きながらずっとヘッドフォンから流れているトラックを、このページの〆に掲載したい。

私がチャンネル登録をしている、主にワールド・ミュージックの長いトラックを制作している団体 Traditional Music Channel から配信された、Gnawa Musicの新しいトラックから。

Morocco Gnawa Music