App Annieのレポートが楽観的すぎると感じる2つの理由

西村創一朗
Pickers Lounge
Published in
2 min readFeb 14, 2016

もはやスマホアプリのマーケターにとっては欠かせない存在感を持つApp Annie。

日本法人も設立されており、ユーザベース社からも複数の人が転職されていることでも有名ですね。

そのApp Annie社が2015年から2020年までの5年間の世界のアプリ市場に関する市場予測をまとめた「モバイルアプリ市場予測レポート」を発表しましたが、

これはさすがに楽観的すぎる(アプリマーケットの拡大を推進する立場なので当たり前と言えば当たり前)のでは?と感じですかさず以下の通りNewsPicksでコメントしました。

これについてはやや楽観的シナリオでは?という感想。

アプリ内の売り上げについては、AppStoreにせよGooglePlayにせよ、プラットフォーマー側にマージンを取られるため、プロバイダー側としては「なるべくアプリ内課金は避けたい」という力学が働きます。

それでも今なおアプリ内課金が好調なのは、

1.スマホのWebブラウザが未発達である

2.すべてのユーザーがAppleIDやGoogleのアカウントを持っているためアプリ内決済のほうが、決済時の離脱率が低い

からです。

ただ、1については既にディープリンクの発達により、アプリ・ブラウザ間の行き来がシームレスになっているし、2についても、少なくともGoogleよりも多くの決済情報を有しているAmazonが「Amazon Payment for Developer」のようなアプリ決済機能をアプリ開発側に無料または低マージンで提供を開始すれば解決可能です。

というわけで、4年後の2020年までには「脱アプリ内課金」の動きが、一定程度進むのではないか?というのが西村なりの仮説です。

いかがでしょうか?

トイレでスマホをいじりながら書いたコメントなので、やや粗いかもしれませんが、ぜひ皆さんのご意見も聞かせて下さいね。

FacebookページLINE@ブログでも毎日情報配信中。ぜひフォローして下さいね。

--

--

西村創一朗
Pickers Lounge

HRマーケター/複業研究家。30歳@三児の父。2015年6月、リクルートキャリア在籍中に「二兎を追って二兎を得られる世の中をつくる」というビジョンを掲げ、株式会社HARESを設立し、代表取締役社長を務める。NPO法人ファザーリングジャパン理事