1.4 ネオバンク

はじめに
River Financial が2023年10月にライトニングネットワーク(以下、ライトニング)に関するレポートを発表しました。これを受け、21ページに掲載されている企業やプロジェクトを調べ、社内で報告しました。報告内容は、至って簡易的であり、気になったものは各々調べる、というスタンスです。この記事は、コミュニティメンバーとも共有することで一助になればと思い、執筆しました。なお正確な情報は、公式サイトなどの一次情報で確認することをお勧めします(英語が苦手な方はChatGPTに翻訳や要約を頼めば良さそうです)

1.4 Neobanks

Neobanks: Lightning wallets that also allow users to hold and send fiat currencies. (p21)

Cash App

ビットコイン
・ビットコインサービスは、Jack Dorsey が代表を務めるBlock(旧:Square)が提供している。
・送受金ができる。
・給与の一部を自動でビットコインに変換する機能がある。

ライトニング
ビットコインを送金するところで使われているようだ。手数料無料。

その他
(このレポートではネオバンクという括りだが)銀行ではなく金融サービスプラットフォームである、と公式サイトでは表記している。“Money” にまつわるあらゆるものを一つのアプリで扱える。

一言
公式サイトを見る限り、キャッシュ・株・ビットコインが並列に同等で扱われているような印象を持った。日本では試せないのが残念。

Strike

ビットコイン
・ビットコインやライトニングの請求書に対して、ビットコインではなくキャッシュを使うことができる。税金・価格変動は気にしなくてよい。
・売買・引き出しができる。購入は、取引手数料無料で、$0.01 から。定期購入もできる。
・給与の一部を自動でビットコインに変換する機能がある。

ライトニング
・ビットコインとドルの送受金で使われている。
・ビジネス向けに、The Strike API を提供している。ライトニング決済を導入できるようにする。ダッシュボードでは、データ分析・レポート作成・銀行口座への払い出しなどがある。
・2024年3月14日付けで、Strike Business を公表した。

一言
ビットコインやライトニングの請求書に対して、ビットコインではなくキャッシュを使うことができる。いい。

Bitnob

ビットコイン
・売買ができる。ビットコインの受け取り方が選択できる。ビットコインウォレット・USDウォレット・地元銀行・モバイルマネー口座。
・ドルコスト平均法を使った自動積立投資ができる。

ライトニング
・ビットコインの送受金で使われている。
・ライトニングアドレスが使える。

その他
・アフリカに特化したサービス。アフリカの8か国内で ”Money” が送受金でき、アメリカやイギリスなどの数か国からは受金ができる。
・USDTやUSDCのようなステーブルコインもアプリ内で使える。

一言
アフリカではステーブルコインも使われているよう

旧ロゴ
新ロゴ

Bipa

ビットコイン
・売買・送受金・決済が出来る。
・友達紹介で R$15相当のビットコインプレゼント中。

ライトニング
・ライトニングを使えば手数料無料。

その他
・ブラジルのスタートアップで2023年7月に2億調達。ビットコインとUSDTとブラジルレアルに特化したサービス。PIXというブラジルレアルの既存の即時決済システムとライトニングを繋ぐことで、ユーザーが入りやすいようにしている。

Belo

ビットコイン
・通貨間交換・送受金・決済・利子付きの貯金が出来る。
・決済に関しては、クリプトで通信料・光熱費・日用品など9000以上のサービスに支払うことができる。このとき、どのクリプトを使うか選択することができる。Bitrefillとも提携。
・年1%の利子が口座残高に付与される(ほか、ETH 1%・USDT 3% ・USDC 3% ・DAI 3%)

ライトニング
・上記で使われている。

その他
・海外で働くフリーランサーやリモートワーカーが主なターゲットユーザーのようだ。お金の受取方法は、Payoneerや上述のPIXとの提携など、いくつかある
・ビジネス向けの情報はこちら
・Mastercard®の物理的カードかバーチャルカードを使える。

一言
・ホームページがスペイン語だったので、誤情報があるかもしれない。

Chivo

ビットコイン
・手数料無料でUSドルとスワップ・送受金・決済が出来る。

ライトニング
・River Financial がバックエンドでサービス提供をしている。

その他
・ビットコインを法定通貨にしたエルサルバドル政府が提供している。
・ドルをいつでも入出金出来る。エルサルバドル内にChivo ATMがある。
・ビジネス向けも提供しており、決済・税金の支払いなどの機能があるようだ。

一言
2021年秋冬時点は公式サイトが見れなかった記憶だけれど、今は公開されている。

XAPO BANK

ビットコイン
・売買・送受金・決済・利子付きの貯金が出来る。
・世界で最も大きいビットコイン準備金を持つ機関のひとつ、という表記が公式サイトにある。
・年1%の利子が毎日支払われる。

ライトニング
Lightspark がバックエンドでサービス提供をしている。
・送金に使われているようだ。

その他
ジブラタルの規制準拠の銀行。XAPO VASP というもう一つの機関でビットコインサービスを提供している。
・USDCとUSDTが使える。USDCを使えば双方手数料無料。
・1か月12.5USD、1年14.99USDかかる。

NOAH

ビットコイン
・売買・送受金・決済・自動積立が出来る。
・売買に関しては、Visa か Mastercard を利用する。115か国以上で購入が、74か国で売却が可能。
・決済に関しては、2023年2月にBitrefillと提携。
・独自のNOAHポイントがあり、貯まるとビットコインに変換出来る。

ライトニング
・ライトニングを使えば手数料無料。
・Lightning Address も導入している。

その他
・ステーブルコインも使える。

Photo by Yura Fresh on Unsplash

--

--