Lightning Networkを使ったBitcoin決済体験レポート@awabar fukuoka

今、福岡市の中心地にあるawabar fukuokaで、Lightning Network を使ったBitcoin決済を通して、フードやドリンクがオーダーできるようになっています。この試みは、5月31日から6月30日までの1か月間限定の取り組みであり、決済システムの有用性を探るために始まりました。この記事では、試験導入し実際に利用した内容を、体験レポートとしてまとめています。

まず背景として、この場所で行っているということには非常に意義があります。なぜでしょう?それは、明星和楽を発端としてawabar fukuoka、そしてFukuoka Growth Nextという福岡市のスタートアップ創業支援施設と協力して行っているからです。awabar fukuoka は、Fukuoka Growth Next施設内のバーであり、起業家や支援者が多く集まる場所です。また、福岡市は、日本のスタートアップ都市を目指し、 ユニコーンを生み出すことを目標に掲げています。ひとつの施設にとどまらず、市全体として発展しているこのまちには、技術的イノベーションにもアンテナの高い人々が集まります。そのような環境で、今回の試みを行えることは非常に刺激的なことなのです。

下の記事では、福岡市やFukuoka Growth Nextに関する内容が掘り下げられています。興味のある方はご覧ください。

Fukuoka Growth Next(左:イベントスペースでは多くのイベントが開催されます | 右:awabar fukuokaは1階にあります)

私たちがawabar fukuokaを訪れた時、既に多くの人がいて互いに交流を楽しんでいました。バーの前方に行くと、コミュニティやスタートアップ、さらにユニコーン企業のステッカーがたくさん貼られているのが目に飛び込んできます。

多くの人でにぎわっていました
これだけ多くの人が来たことがうかがえます

このとき私は、ビール(カールスバーグ)を飲みたかったのでオーダーしました。もちろん決済はBitcoin(Lightning Network)です。スマホの中にインストールした Eclair Mobileウォレットを開き、 0.00055128 BTC (55128 Satoshi)を送金しました。日本円で約500円です。Lightning Networkは、速い送金が特徴の技術なので、本当に数秒で送金が完了しました。

送金前の画面

私のほかにも、何人か決済を試した人がいたようです。彼らはTwitterやメディア報道を通して、この試みを知ってくれたようでした。下の動画は違う日に撮影されたもので、オーダーから決済までの流れが分かるようになっています。

Lightning Payment at Awabar Fukuoka(2019年6月3日撮影)

決済を試した方の中からは、「はじめてのLightning決済! すごく速い!!」という声も聞くことができました。

決済完了画面

このLightning Network決済には、オープンソースで開発されている決済サービスBTCPay Serverとbitcoind、ならびにNayutaが中心となって開発したLightning NetworkソフトウェアPtarmiganを使用しています。今回の試験導入では、私たちはNodeとChannelの管理・Lightning Network決済に必要な流動性の提供、及び決済フローの導入支援という技術協力を行っています。

まだこの試みは始まったばかりです。今後のLightning Networkの発展と福岡市に集まるオープンマインドな人たちに乾杯!!

Cheers!

Lightning Networkは、Bitcoinの2nd Layer技術であり、実質的なリアルタイム決済、高TPS(Transaction per Second)、低手数料が可能になります。特に極少額のマイクロペイメントも可能になり、新しいマーケットを切り開く可能性があります。

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