Nayuta Core v0.4.4リリース
2022年1月21日、Nayuta Core v0.4.4をリリースしました。
ダウンロードはこちらです。インストールされている方はGoogle Playからアップデートされると思います。
主な変更点
最小LN手数料最大値を変更(1 sats → 5 sats)
Lightning Networkで送金する際、基本的に中継ノードに対して手数料を支払います。送金ルートはなるべく小さくなるようにNayuta Coreのノード(LND)が計算するのですが、異常に高い手数料を支払ってしまわないように設定画面で上限を設定できるようにしています。デフォルト値は送金額の0.1%です。
送金額の0.1%では小さすぎて手数料にならない場合があるため、v0.4.3 までは 1 sats を下回る場合は固定値で 1 sats となるようにしていました。
しかし 1 sats では中継できないという報告が多数上がっていたため、その場合には手動で 0.1% の値を変更してもらうようにしていただいていました。
今回、主要ノードをいくつか決めて1ヶ月間の手数料を観察し、5 sats 以内に収まっていたため、v0.4.4 から最低額を 5 sats に変更しました。
あくまで「手数料最低額の上限」なので、例えば手数料が 2sats で済む場合は 2sats しか使いません。
Bitcoin送金額制限
Bitcoinの額が関連する操作で制限や通知が出るようになりました。
- Bitcoinの1回の指定送金額を 999,999 sats 以内に制限しました
- Bitcoin受金要求時、amount入力が必須になりました
- Bitcoinの1回の受金要求額を 999,999 sats 以内に制限しました
- 残高の合計(Bitcoin, Lightning)が 1,000,000 sats 以上になる場合、ホーム画面に⚠マークを表示(タップするとダイアログが表示)
未バックアップ時の通知
Bitcoinウォレットのパスフレーズや、Lightningチャネルのバックアップを行っていない場合、ホーム画面右上に⚠マークを表示するようにしました。マークをタップすると表示されている理由を確認できます。
ただアプリでは本当に保存したかどうかは確認できず、操作による判定で⚠マークを消していますので、保存は各人の責任でお願いいたします。
チャネルバックアップファイルの使い方ですが、チャネルそのものを復元させるためでは無く、チャネルを強制的に閉じて自分の残高をBitcoinとして受け取るために使います。
Lightning Networkのチャネル情報はノードの双方が管理していて、もし古い情報でチャネルを強制的に閉じてしまうと違反扱いされて残高をすべて失ってしまう危険があります。
Nayuta CoreではLNDのStatic Channel Backupを使ってバックアップファイルを作成しており、これをチャネル情報がないNayuta Coreで使用すると、チャネルの相手となるノードが強制クローズを行います。
パスフレーズとチャネルのバックアップは関連していて、別のウォレットにパスフレーズを復元せずチャネルのバックアップファイルを使うことはできません。
Bitcoinで全残額の送金
Bitcoinの送金画面で、額指定だけでなく全額送金もできるチェックボックスを追加しました。
Blockエクスプローラの選択
「設定>詳細設定>エクスプローラ」からBlockエクスプローラを選択できるようになりました。従来は Blockstream だけでしたが mempool.space を追加しています。