regtestでLightning Terminalを動かす

小ネタです。

LightningLabsのロードマップ説明会で Lightning Terminal を推しているような感じがしたので動かしてみました。

Lightning Terminal

まずは Bitcoin regtestで試そうとしたのですが、すんなりとはいかなかったので変更した記録を残しておきます。

Lightning Terminal は v0.10.4-alpha を使いました。

Release Lightning Terminal v0.10.4-alpha · lightninglabs/lightning-terminal

Lightning Terminalには、lndやpoolなどを一緒に動かす integrated mode と、既に動作している環境に接続する remote mode があります。今回は自分のテスト環境が既にあるので remote mode を使います。

lndのビルド

lndはビルドするときに使用できるRPCをtagsで指定するのですが、Lightning Terminal を動作するには ”signrpc walletrpc chainrpc invoicesrpc” がいるそうです。

GitHub - lightninglabs/lightning-terminal at v0.10.4-alpha

自分が使っている lnd がどうなっているかは lncli version で確認しましょう。

lnd.confの変更

remote modeの場合、lnd.conf に rpcmiddleware.enable=true がいるそうです(ちなみに lnd.conf のセクションは、全部に付けるか全部取り除くかの2択だそうです)。

[rpcmiddleware]
rpcmiddleware.enable=true

Run litd

lit.conf

動かしているlndを指すように書きます。localhost で複数の lnd を立ち上げているので rpcserver のポートがデフォルトと異なっていますが、ここはご自分の環境に合わせてください。admin.macaroon や tls.cert も同様です。フルパスじゃないとダメそうでした。

lnd-mode=remote
network=regtest
remote.lnd.rpcserver=127.0.0.1:10011
remote.lnd.macaroonpath=/home/xxx/my-lnd/data/chain/bitcoin/regtest/admin.macaroon
remote.lnd.tlscertpath=/home/xxx/my-lnd/tls.cert

Lightning Terminalのビルド

ビルドには golang と yarn が必要でした。他にも何かあるかも。

v0.10.4-alpha を使うと書きましたが、このバージョンでは Pool などのサービスがないと動かないようでした。
これらを disable にできるプルリクエストがあったので、それをマージして使いました。私はマージしましたが、直接このブランチを clone してもよかったかもしれません。

multi: allow disabling of sub-servers by ellemouton · Pull Request #537 ·…

私がやったときのおおよその手順を書いておきます。

git clone https://github.com/lightninglabs/lightning-terminal.git
cd lightning-terminal
git checkout -b test v0.10.4-alpha
git remote add ellemouton https://github.com/ellemouton/lightning-terminal.git
git fetch ellemouton
git merge ellemouton/disableSubservers
make install

litd起動

カレントディレクトリに lit.conf がある場合はこういう立ち上げ方になりました。 --uipassword は本番で使う場合はきちんと設定しましょう。

litd --lit-dir . --uipassword=hogehoge --autopilot.disable  --loop-mode=disable --pool-mode=disable --faraday-mode=disable

ブラウザからのアクセス

ちゃんと起動すると、起動ログの途中にURLが出力されます。

----------------------------------------------------------
 Lightning Terminal (LiT) by Lightning Labs

 LND Operating mode      remote
 LND Node status         online
 LND Alias               Test Hub
 LND Version             ...
 LiT Version             0.10.4-alpha commit=v0.10.4-alpha-3-g165e5fba62cee97c4fc3954c6d1efb241d5635bd
 Web interface           127.0.0.1:8443 (open https://127.0.0.1:8443 in your browser)
----------------------------------------------------------

ただアクセスすると「not secure」みたいにブラウザから警告されました。ちゃんとTLSの設定をしていないから？ localhost なのでその辺は無視してやるとブラウザで表示されました。

litd のオプション — uipassword にしたものがパスワードになるので、ちゃんとやるときはちゃんとしたパスワードにしましょう。

おわりに

私も初めて使うのでよくわかっていませんが、Loop や Pool を使わないのだったらあまり意味が無いのかもしれません。

チャネルの一覧は出るようだ

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