NEORTがNFT対応いたしました!

NEORT
NEORT.JP
Published in
Jan 24, 2022

いつもNEORTをご利用いただき、ありがとうございます。

先日NEORTにとっての初めてのNFTプロジェクト「NEORT Vessel」を公開いたしましたが、本日、我々が運営するデジタルアートプラットフォーム「NEORT」でNFTの売買が可能になりました。

本記事では、この対応によって変わったことなどを紹介していきます。

なぜNFT?

以前の記事、「NEORTがNFTを始める背景」で詳しく説明していますが、一言で言えば、NFTがデジタルアートにとって重要な技術として今後も発展し続けると考えているからです。

特に、NFTの持つ永続性であったりスマートコントラクトのプログラマビリティなどは、デジタルアートをより面白く、より広く長く流通させるための重要な要素です。

そういった意味で、今回の対応は未来におけるデジタルアートのより良い体験のための基盤づくりという位置づけですね。

NEORTのNFTに対する考えの詳細はこちらの記事に記載していますので、一度ご覧ください。

NEORTがNFTを始める背景
https://link.medium.com/UdwmzKlfZmb

できるようになったこと

今回の対応で、ユーザーはEthereumで作品を販売・購入できるようになりました。
これまでの作品も、新しく投稿する作品も販売が可能です。
もちろん、これまで通り販売なしで作品を投稿・閲覧することも可能です。
デジタルアートを楽しめる環境をつくることがNEORTのミッションであり、NFT対応はその土台づくりの一つですので。

販売について

販売におけるポイントを以下に列挙いたします。

  • ETHでの販売にはNEORTアカウントにMetaMaskでのウォレット連携が必要
  • 作品販売時にmintは行わないので、Gas代は不要
  • エディションは1
  • 販売収益は手数料15%を差し引いた額
  • 収益は一度スマートコントラクト内に保存され、任意のタイミングで設定画面から引き出しが可能です(引き出しの際にはGas代がかかります)
  • 2次流通時のロイヤリティは10%に固定(後述のEIP-2981による対応)
  • 販売した作品が購入された場合、作品の編集・削除は不可です
ウォレット接続と収益の引き出しボタン

購入について

購入におけるポイントは以下に記載します。

  • 作品の購入にはNEORTアカウントにMetaMaskでのウォレット連携が必要
  • 作品の購入時はNFTのmintに必要なGas代がかかります

データについて

作品に関するデータはIPFS上に保存してあります。

※IPFSはデータのダウンロードに時間がかかることから、NEORT上では自社ストレージ上に保存してあるデータを表示しています。

作品の購入によって得られるもの

多くの人にとってNFTの付与された作品を購入することのメリットは感じづらいものかもしれません。
確かに、データは購入の有無に関わらず全てのユーザーが閲覧できますし、今回のNEORTのNFT対応においても購入者が得られる特別な何かがあるわけではありません。

しかし、ブロックチェーン上においてその作品の所有者として名前が刻まれ、今後長く存在し続けることになります。
これは、プラットフォームを跨いで作品の所有者を表現できることを意味します。

NFTはまだ発展途上であり、今後所有者だけができる体験などのインセンティブが設計される可能性は十分にあります。
NEORTでも今後そうした体験づくりは構築していく予定です。

現時点では、規約として作品の購入者は公での展示をする権利が与えれられます。
詳しくはNEORTの規約をご覧ください。
https://neort.io/terms

2次流通時のロイヤリティについて

NFTは誰でもデータを売買することができ、プラットフォームによっては元の作者に収益の数%が還元されるようになっています。

しかし、この実現方法は各種プラットフォームに委ねられており、共通の規格は存在しないのが現状です。

今回のNEORTでのNFT対応ではEIP-2981という規格を採用し、ロイヤリティ還元の対応をしています。

EIP-2981とは、KnownOrinの創設者らによって提案されたロイヤリティに関する規格で、ロイヤリティの標準化手法として正式にEthereumの中で採用されています
しかし、この共通規格も各種プラットフォームの対応が必要であり、現時点ではまだ広く普及はしていない状況です。
世界最大のNFTマーケットプレイスのOpenSeaでもまだEIP-2981の実装はされていません。
従って、NEORTで発行したNFTが2次流通した際にロイヤリティが必ずアーティストに還元される保証はありません。

しかし、この規格が既にEthereumで正式に採用されていることから、今後広くサポートされていくことを予想してNEORTではこちらに対応しています。
今後何かアップデートがあればお知らせいたします。

今後の展望

繰り返しになりますが、今回のNFT対応は将来のデジタルアートのより良い体験づくりのための下準備のような位置づけです。

今後、よりデジタルアートを楽しめるような機会を提供していきます。

その具体的なプランの一つとしてこの春、東京にNEORTのリアルギャラリーをオープン予定です。
NFTを始め、新しい技術を取り入れたデジタルアートの面白い体験を現実空間を交えて提供する実験的な場所になると思いますので、楽しみにしていてください。

今後ともNEORTをよろしくお願いいたします。

Website: https://neort.io/
Discord: https://discord.gg/qBdrqFuDxu
Twitter: @neort_io
Email: support@neort.io

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