NEORT++初の展示『MOMENT』開催

NEORT
NEORT.JP
Published in
Mar 28, 2022

NEORT++は、この度NFTを駆使した作品の観賞体験を考える展覧会「MOMENT」を開催いたします。

記念すべき初回展示の作品は、アーティストのAyumu Nagamatsuと避雷(Hirai), NEORTの3者による共作です。2021年、ブロックチェーン技術を用いたNFTが大きく話題になり、多くのアーティストが活躍の機会を得ました。 しかし、デジタルデータに対する所有感や観賞体験の不足など、少なくない課題が存在しています。 そこで、本展で発表する作品「MOMENT」は、NFTの特性を活かすことで鑑賞体験について考えます。

NFTで作品を販売

Cherry Blossom (NFT)
Cherry Blossom (NFT)

作品は、春の展覧会にふさわしい「桜」をモチーフとし、1000個のエディションを持つNFTコレクションの花と、それらを組み 合わせた桜の木から構成されます。
プログラミングにより、1000個のエディション全てがユニークな作品となり、NFTとして販売することで1000人のオーナーが生まれます。
もう一つの作品である桜の木は、NFTにオーナーがつくごとにリアルタイムに花を咲かせ、1000人のオーナーが生まれた時、満開を迎えます。
複数エディションのNFTを所有することは、単に個別の作品を持つだけでなく、同コレクションの所有者同士の繋がりも形成します。
つまり本作でNFTを購入する行為は、デジタルの桜の木を所有者全員で育て、満開を目指すことを意味します。

春の間にだけ花をつけるNFT作品

また、本展の桜の木はオンライン上で誰でも閲覧可能ですが、花をつけるのは展示期間でもある春の間のみです。
これは、桜の持つ儚さと実空間における期間限定の展示であることの意味を、デジタル作品にも反映させた試みです。
デジタルであることによって薄れがちな、今この瞬間における体験の価値について考えるきっかけになればと思います。

本作の作品制作に参加したAyumu Nagamatsu, 避雷(Hirai)はどちらもプログラミングを駆使し3DCG作品の制作に長けたアーティストです。
Ayumu Nagamatsuは個別の花を、避雷は桜の木を含めたシーン全体を制作しました。
日本の代表的なモチーフである桜の表現には、浮世絵からインスピレーションを受けた淡い色使いや陰影を排除した平面的な構成が見られ、3DCGの立体感を敢えて抑えた絵画的な作品になっています。

NFTとリアルタイムレンダリングによる3DCGという最新技術を駆使し、オンラインとオフラインで作品の鑑賞機会を同時展開 する貴重な機会です。本展を通して、NFTを用いた作品の鑑賞体験やデジタルアートの可能性について思いを巡らせていただけると幸いです。

NEORT++はデジタルアートの実験的展示空間として2022年4月1日に正式オープンいたします。
MOMENTはこのオープンに合わせてつくられた作品です。
NFTの特性を活かし、ギャラリーと共に何年何十年と残り続ける作品となるでしょう。

➤NFT作品の販売はこちら
https://moment.neort.io

出展アーティスト紹介

Ayumu Nagamatsu

学部にて美術史を学んだ後、インターネットサービス会社にてシステム開発のPMを経験。並行してアプリやジ ェネラティブアートの制作を始める。2018年、IAMASメディア表現専攻修士課程修了。フリーランスのプログラ マー・アーティスト。

避雷

テクニカルアーティスト、的な。 東京大学工学部 在学。

デジタルテクノロジーを駆使した新しいアートのためのオンラインプラットフォーム「NEORT」の開発・運営を 行うスタートアップ。

2022.04.02(SAT) — 05.01(SUN)
opening reception : 4.1(FRI) 18:00–21:00

会場: NEORT++
東京都中央区日本橋馬喰町2–2–14 まるか3F

Open : Wed — Sun 12:00–19:00
Closed : Mon, Tue, National holiday

➤NFT作品の販売はこちら
https://moment.neort.io

Discord: https://discord.gg/qBdrqFuDxu
Twitter: @neort_io
Email: info@neort.io

--

--