四方八方からツッコミを受けまくるフルブライト奨学金の面接

Togo Kida
neurotogo
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3 min readJul 19, 2018
面接前に待機している際の私

2017年10月中旬。一通のメールが届く。フルブライトの面接審査の通知だった。面接は、11月初旬。場所は、赤坂見附の日米教育委員会。

面接に呼ばれるかどうかドキドキしていたが、面接審査の連絡を受け、はじめて今回の留学に少し自信が持てた気がした。

そして、あっというまにやってきた面接本番。自分の番になり、部屋に入ってみると8人近く座っていた。日本人とアメリカ人の面接官が約半々ぐらいの割合だろうか。

面接自体は、自分がエントリーした書類をベースに進められる。特に、「どういったことを大学院で研究したいのか?」ということについては繰り返し聞かれる。

自分のやりたいことを丁寧に説明できることが大事

大事だなと思ったのは、自分のやりたいことを平易な言葉で、懇切丁寧に説明できること。

フルブライトの場合、自分の研究内容に応じて、いくつかのカテゴリー(例えば「心理学」や「ビジネス」など)に振り分けられる。この振り分けとやりたいことがドンピシャなら、そんなに説明も難しくならないだろうが、かならずしもそういうわけではないと思うので、注意が必要だ。

なので、説明する際も専門用語を並べ立てて無理やり突破しようとするのではなく、なぜその研究が重要だと思っていて、それが世の中にどんな意義を果たすのかについて誰が聞いてもわかるように丁寧に説明することが大事だ。

自分の志望先大学の志望理由を説明できることが大事

前述の話と地続きになるが、志望する大学をなぜ志望するのか?ということについても説明が求められる。これは、おそらく大学院の選考のなかで面接があるので、そこに耐えられるかどうか見ているのだと思う。自分の場合、なぜMITメディアラボを第1志望にしているのか、自分が考えている内容とそれがどう、メディアラボと紐づくのか丁寧に説明した。

面接時間は15分ぐらいだったと思う。ツッコミを受けまくり、あっという間に終わってしまった。面接の雰囲気はすごく良かった。

その後、2017年12月初旬に合格の連絡をもらう。自宅の郵便受け前で小さくガッツポーズをする。

これまでずっと一人で黙々と留学の準備を進めてきて、頭のどこかで「本当に留学できるのかな?」という思いが片隅にあった。途中でいろいろ理由をつけて準備を中断してしまうのではないか、という気持ちがどこかにあった。けれどもフルブライト奨学金に内定したとき、初めて「あ、もしかしたら本当に今度こそ留学が実現できるかもしれない」と安堵した。

だがこれで終わりではない。フルブライト奨学金に合格し、金銭的な問題がクリアした後、あとは大学院に出願するだけだ。

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Togo Kida
neurotogo

Creative. Marketer. Strategist. Technologist. Formerly at UCLA, Harvard, Dentsu, and Uniqlo. 100 Leading Global Thinkers 2016. Creativity, design & data.