徳島発幸せここに 第1巻 若い力を惹き付ける
地方の挑戦

梶川元貴
ニューズブック
3 min readJul 29, 2016

2013年夏から、取材を続けてきた。徳島を古里に持ち、「田舎の価値」なんて、分かっていたつもりだった。取材を通じ、多くの人に出会った。彼ら彼女らは私たちに多くのことを教えてくれた。

印象に残った取材現場の中から一つを挙げる。「人は疑ってかかれという世の中で私は育った。けど上勝の人は警戒することなく、私を家に上げてくれる。通りすがりに庭の花の写真を撮っていただけの私に、採れたてのキュウリをくれる」。2014年9月、徳島の山あいの町 ・ 上勝町にインターンシップとして来ていた女子大学生は10日間の滞在を振り返り、想を語るうち、涙が目からあふれた。何気ない田舎の人情、日常に「ありがとう」があふれる人間関係。田舎は時に人を感動させる。そんな価値が私たちの古里の至る所にあった。

この価値を現場からどんどん発信できるのも地方新聞なら、田舎を志向する人の価値観の変化を追えるのも地方新聞だ。人口減少という転換期を迎えた日本が未来をどうデザインするのか。地方にそのヒントはある。そのメッセージをこのシリーズから伝えたい。

日本各地の新聞社のコンテンツを電子書籍化するプロジェクト「ニューズブック」シリーズ第5弾。

http://www.amazon.co.jp/dp/B01J3A5DZO

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