デザインのインプットについて考えてみた

Sachiyo Kawashima
nextbeat-engineering
8 min readAug 2, 2019
miniwide/shutterstock

こんにちは。ネクストビート19卒デザイナーの川島です。デザインの仕事をはじめてから4ヶ月が経ちました。ここで改めて、デザイナーとして働く上での鍵となる『デザインのインプット』について考えてみようと思います。

目次
0. インプットで陥りがちなこと
1. 読んで!インプットする
2. みて!インプットする
3. 伝えて!インプットする
4. 尋ねて!インプットする
5. しゃべって!インプットする

0. 『インプット』で陥りがちなこと

デザインにおけるインプットとして、言葉で説明すると例えばこのように表せます。

デザインの材料としての知識や情報。その知識や情報を集めること。

「デザインのインプット」ってググること?読書すること?

デザインのインプットと聞いて『たくさん検索すること』や『たくさん本を読むこと』ということがまず思い浮かびます。もちろんソース問わず情報を集めることは重要ですが、これだけに注力している状況になってしまうと少々閉鎖的だなと感じました。

というのも、『すでに自分の知っていること』『自分の置かれている環境』の範囲内でしかインプットできず、インプットする情報がせまいのではと思ったからです。

”デキる人”にインプット方法を聞いてみたところ共通点が!

疑問に感じてから、まわりの方々に『インプット手法』を聞いてみたところ、見えてきた共通点がありました。もっと、インプットの方法って、話したり、聞いたり、出向いたり、とってもアクティブだったんです!そういえば社内でもアウトプットをしっかり出している方 って自分の席から離れていろんな人と話しているかも、と思いました。

そこで今回は『読む』『みる』にくわえて『伝える』『尋ねる』『しゃべる』ことから得られるインプットについて考えてみようと思います。

1. 読んで!インプットする

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本を読んでインプット

本はまず思い浮かぶ手段です。1冊、私がデザインに行き詰まったとき「はっ!」っと気づきを与えてくれる本をご紹介します。

『けっきょく、よはく』

デザインは評価のものさしが曖昧なのですが、こちらの本では汎用的なデザインのセオリーが、ついついやってしまうNG事例とともに解説されています。

デザイナー業務のみならず、「プレゼン資料作り」にも活かせますし、『よはく』に注目してみるだけで街の広告も違った視点でみることができます。

そしてそのほかにも、椎根さんがブログで本をピックアップしてくださいました!デザインの見た目云々ばかりではなく、業務の進め方やコピーライティングなど、事業会社のインハウスデザイナーとして働くための嗜みがぎゅっと詰まった本が挙げられています。ぜひチェックしてみてください。

2. みて!インプットする

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『ひたすらええもんいっぱいみとき!』

これは以前とある先輩デザイナーさんにいわれた言葉です。デザインのアイデアは突然降ってくるわけでもなく、自分がこれまでにみたことのあるもの、試したことのあるものとひもずくことが ほとんどです。

デザインの引き出しをふやすために、『すでに世に出回っているデザイン』をたくさんみて、自分が魅力に感じたものをPinterestで分類してストックします。

『センスとは知識と経験値のこと』

また、デザインチーム内でこちらの資料がシェアされて「とてもわかりやすい!」と話題になりました。この資料で印象的だったのが「センスは知識と経験値のこと」という言葉。『センス』は生まれ持った才能というより、普段からこつこつ蓄積してきた知識や経験から醸成されるのですね。

こちらの資料は内容だけでなく、資料そのもののデザインもとても洗練されています。皆さんもぜひご覧ください!

3. 伝えて!インプットする

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自分が インプットしたことについて、まわりに伝えることで自分の知識の棚卸しができ、より自分のインプットの質を高めることができます。

このことを書いていて改めて思い出したのが、竹沢さんのブログ。自身が学んだことについてきれいにまとめてあり、私の友人の間でも話題になりました。本人曰く、実際に本を読む何倍もの時間を割いて、噛み砕いてまとめたそうです。ぜひ改めてチェックしてみてください。

4. 尋ねて!インプットする

自分のデザインが実際いいものになったのかどうか、狙い通り届いたのかどうか、ユーザーに尋ねてみるのも貴重なインプットに繋がります。

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4月に保育士さん向けの転職フェアのパンフレットを作成したのですが、なんせ自分が保育士として就職活動したことがないので、パンフレットが役に立っているのかどうかわかりません。保育士さんはネクストビートでこれからもデザインを届けていく方々なので、実際にフェア会場に行って保育士さんに尋ねてみることにしました。

実際のフェアの会場

パンフレットに印をつけていたお姉さん

休憩スペースで、パンフレットに印をつけていた方が目に留まったので、話を聞いてみることに。

するとその人は『保育園の運営組織が”会社”なのか”法人”なのか』という区別のために印をしていたんです。

その軸で職場を探されている方がいらっしゃることを知らなかったので当然デザインにも反映させることはできていませんでした。

PC画面の前ではわからなかったこと

もちろんこのご意見が少数派である可能性はありますが、この会場に足を運ばない限りは知ることのなかった情報です。

さらに会場の空気感もふくめ、オフィスのPCでデザインを作るだけでは決して知ることのできないことを知るいい機会となりました。

このように、一旦自分が出したアウトプットにまつわるフィードバックをもらうために足を伸ばしてみるのもデザイナーとしての貴重なインプットとなると気づきました。

5. しゃべって!インプットする

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『デザイナーday』でのインプット

ネクストビートでは毎週木曜の夜8時からオフィスの最上階で社内外の交流会を開催しいています。2019年7月18日には『デザイナーday』と称して、他社のデザイナーさんをお招きしました。事業会社でのデザイナー事情、デザイナーとしてのキャリアの歩み方、最近のトレンドなどなど、お話を伺うことができ、自分にとってインプットを得られる場でした。

当日は大盛況でした!

交流会が『nextbeat bar』としてバージョンアップしました!

この輪をもっともっと広げたいと考えています。ドリンクと軽食をご用意してお待ちしておりますのでぜひ足をお運びください!

参加を希望される方はこちらよりお申し込みが可能です。(※開催日前日まで受け付けておりますが、申し込み状況によりご案内ができない場合がございますのでご了承ください。)

最後に

いかがでしたでしょうか。『読む』『みる』ことも大前提としつつ、アクティブに『伝える』『尋ねる』『しゃべる』ことを通して、これからもデザインの糧としていきたいと思います。

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