次男が速習英語耳を1周した話

ymoto
Nilquebe Insider
Published in
6 min readAug 22, 2020

今年の2月頃、「15時間で速習 英語耳」(以下、速習英語耳)という本を 書店で見かけて、自分の学習用に購入しました。

この本の例文を、試しに長男(高3)と次男(中3)に練習させてみたら わりと面白がっていたので、しばらく続けてみたところ、 飽きっぽい長男はほどなくフェードアウトしましたが(笑)、次男は その後もコツコツと継続していました。

次男は、過去にも、Duolingoを1年以上、毎日継続していたことがあり、 少しずつ学習を進めるのは、あまり苦にならないタイプのようです。ただ、Duolingoで 英語が得意になったかというと、そうでもなく、中学での英語の成績は平均ぐらいの感じです。

次男が速習英語耳を始めたのは3月ぐらいからだったと思いますが、 お盆すぎには最後の例文までたどり着いたので、(親バカ的要素も含め)記録を残しておこうと思います。

速習英語耳って何?

15時間で速習 英語耳」というタイトルの英語耳シリーズの最新刊です。(英語耳については、以前こちらに書きました。)

基本単語1660語+αの単語を150の例文にまとめてあり、これらの例文をシャドウイング(例文を見ずに音声を聴きながら、1秒遅れぐらいで 聴いた内容をそのままスピーキングするというトレーニング)して リスニング力をあげよう、という趣旨の書籍です。

速習英語耳をどう使うか?

基本単語1660語は、ほぼ中学レベルの単語で、例文で使われる文法も 中学レベルなので、次男にとってもまったく歯が立たないというレベルではありません。

ただ、CDやmp3として提供されている例文の音声は割と速めで、 平均で180wpmぐらい、瞬間的には200wpmを超えていることもあります。 私自身もシャドーイングしてみましたが、このスピードについていくのは結構大変、という印象でした。

これまでシャドーイングをしたことのない次男には負荷が高すぎるので、 音声の再生速度を落としてオーバーラッピング(テキストを見ながら、音声と完全に重なるように 発音するトレーニング)を、最低10回繰り返すことにします。

オーバーラッピングでも、100%のスピードでは普通の中学生には速すぎるので、再生速度を70%から始めて、最終的に90%ぐらいでオーバーラッピングできることを目指します。

再生速度の調整には、mimiCopyというiPhoneアプリ(有料)を使います。mimiCopyは、

  • 1%単位で再生速度の調整ができる
  • 音声の波形を表示できる
  • 波形を見ながらループ個所の指定や再生個所の頭出しができる

など、1つの音声ファイルを繰り返して練習するには便利なアプリです。(複数のファイルを連続して練習するには不向きです。)

学習の経過

ほぼ、1日1例文のペースで進めました。私も、同じペースで、予習がてらシャドーイングを進めていたのですが、週末にサボっていたら追いつかれそうになったので、私だけ途中から1日2例文のペースに切り替えました(笑)。

もとの音声が速めなので、70%までスピードを落とても、中3にはまだ少し速く感じるようでした。特に前半のうちは、短縮形や前置詞での音の脱落や、単語のリンキングなどによる音の変化に手こずっていました。

後半になってくると、英語の音のリズムに乗る感覚が少しつかめてきたようで、調子がいい時は、100%まで速度をあげてオーバーラッピングできるようになってきました。

学習の効果

速習英語耳のオーバーラッピングを一通り終え、以下のような効果があったと思います。

  • 声を出すことに抵抗がなくなった
  • プロソディを真似られるようになった
  • 定期試験の点数が上がった
  • 英語に興味を持ち出した
  • わからないこと・できないことへの耐性が上がった

声を出すことに抵抗がなくなった

オーバーラッピングを始めて、最初に次男にアドバイスしたのが、もっと大きな声で発音する、ということです。

声が小さいと、オーバーラッピングが正しくできているか判断できないということもあるのですが、相手に聴こえる音量で発音することは、基本的ですが、会話においてとても大切なことです。(単に声が小さいという理由で英語が通じない、ということは往々にしてあります。)

そういう意味でも、恥ずかしがらずに声を出せるようになったのは、一歩前進かなと思います。

プロソディを真似られるようになった

通じる英語という意味では、プロソディ(文全体での音の抑揚)も重要です。プロソディが英語っぽくないと、個々の単語の発音がそこそこよくても、通じにくくなります。逆に、いわゆるカタカナ発音でも プロソディがそれっぽければ、意外に通じます。

次男の発音は発音記号レベルでみると正確でないところもありますが、プロソディを真似るという意味では上達したのではと思います。

定期試験の点数が上がった

これまで、次男の英語の成績は、だいたい平均点あたりをウロウロしている感じでしたが、今回のトレーニングを続けていれば少しは成績があがるかも、というひそかな期待がありました。(プレッシャーになると逆効果なので、次男に直接は伝えていませんが。)

1学期の期末試験では、上位25%ぐらいに入っていたので、一定の効果はあったのではと思います。(すべてが速習英語耳のおかげではないと思いますが。)

英語に興味を持ち出した

慣れてくるにつれ、以前より英語に興味がでてきたようで、文法的な質問などもするようになってきました。意外に鋭い質問を投げかけてくることもあって、辞書や文法書を調べ直すなどの対応を迫られました。

あと、英語ニュースなどを自主的に聴いて、やっぱり(話す速度が)速いな、とか単語が難しいな、とかつぶやいてました(笑)。

わからないこと・できないことへの耐性が上がった

次男は、わからないことやできないことがあると グチグチと文句を言ってスネ出すという傾向があるのですが、わからないこと・できないことでも、とりあえずやってみることで、わかったりできるようになったりする、ということを 少しは体感できたのかなと思います。

スピーキングやリスニングは、基本的にフィジカルなトレーニングです。できないなりに繰り返しやっていかないと、できるようにはならないですし、その過程でわかったり気づいたりすることも多いので、まずはやってみる、 というメンタリティは大事です。

今後の学習方針

次のステップとしては、音声の再生速度を80%ぐらいにして、シャドーイングしてみる、ということを考えています。次男に振ってみたところ、やってみる気はあるようでした。

シャドーイングがどこまで続くかはわかりませんが、区切りのよいところまで学習が進んだら、またこちらで報告するかもしれません(笑)。

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