防災用ラジオと18650リチウムイオン充電池

ymoto
Nilquebe Insider
Published in
5 min readOct 30, 2018

今年は、地震や台風が多い年でした(まだ終わってませんが)。ニルキューブでは特に被害はありませんでしたが、台風21号上陸の際には、高潮の影響で近隣が冠水し、数キロ離れた母の家でも、夜の1時頃まで停電が続きました。

自宅は大きな影響はなかったのですが、普段からテレビ・ラジオはほとんど見ない・聞かないこともあり、冠水や停電が発生していることに気付くのが遅くなりました。大規模災害時には、テレビやラジオで情報を得ることも必要と反省したのですが、停電時に使えるラジオが、自宅にはありません。防災用ラジオを探してみましたが、このとろこの災害の影響でラジオは軒並み売り切れで、再入荷まで、しばらく時間がかかりそうです。

そもそも、災害用ラジオに何を求めるのか(求めないのか)は人それぞれあると思いますが、停電した場合にどのような電源で使えるのかは、ひとつのポイントでしょう。災害用ラジオと銘打っているものは、乾電池や内蔵充電池で動作し、ダイナモ(手回し)や太陽光による充電に対応しているものもあります。

ただ、内蔵充電池を使う場合、事前に充電されていなければ、すぐに使うことはできません。防災袋などに入れていればそもそも普段は使わないですし、普段からそのラジオを使ってなければ、いざという時に内蔵電池が切れている、ということも十分にありえます。

私が日常的に充電しているのは、スマホとモバイルバッテリぐらいです。最近はスマホでもラジオを聞けますが、バッテリの持ちを考えると防災用としては、よい選択肢とは言えません。USBによる電源入力に対応したラジオならモバイルバッテリが使えますが、ラジオにそこまでの大容量電源は不要なはずですし、ラジオのためだけにモバイルバッテリを使えるかという問題もあります。

そう思って、モバイルバッテリについて少し調べてみると、その中身には18650と呼ばれるリチウムイオン充電池が使われていることが多いことがわかってきました。

18650というのは電池の大きさを表していて、前の2ケタが直径、後ろの3ケタが長さになります。18650であれば直径18mm、長さが65.0mmになりますが、実サイズは数ミリ大きいということもあるようです。電圧は3.7Vと高く、容量も2000mAhから3500mAhと、通常の乾電池やエネループなどの充電池と比べて大きいのが特徴です。ただ、過充電や高温での放置など不適切な扱いをすると発火・爆発する可能性があるなど、通常の電池に比べ取扱いに注意が必要です。

この18650は海外では普及しているようで、リチウムイオン充電池の中でもっとも生産量が多いそうです。日本でも、モバイルバッテリ、電子機器のバッテリとしてだけでなく、懐中電灯・ライトや電子タバコなどにも使われていますが、いまのところ充電池単体やその充電器は、家電量販店などでの取り扱いがほとんどありません。必然的に購入はオンラインになりますが、なかには容量を偽ったものや、品質に問題があるものもあり、注意が必要です。(このあたりについては、後日書ければと思います。)

入手にはやや難のある18650ですが、ラジオなら1本でもそれなりの時間使えるはずです。18650が使えて簡単に入れ替えられるラジオがないか探してみたところ、XHDATA D-808という機種が、短波などを聴くラジオマニア?の間で話題になっているようでした。ただ、こちらは値段も高めで、ややオーバースペック気味だったので、同じメーカーのD-38という機種をAmazon.co.jpで購入してみました。(AliExpressで買うともう少し安いかもしれまん。)

全面にテンキーのようなものがありますが、ボリュームの調整やラジオのチューニングは本体側面のアナログ式ダイアルで行います。少し聞いた限りでは、防災用途のラジオ(ローカル放送局のAM/FMを受信することを想定)としては十分使えそうな印象です。何より18650を簡単に入れ替えられるので、18650を複数用意して日常的に充電しておけば、いざという時に充電が切れていて使えないということも回避できそうです。試しに別の18650と入れ替えてみましたが、長さが数ミリながく収まらないというオチでした。

さっそく18650の洗礼を受けたわけですが(笑)、18650をモバイルバッテリ的に使える機器もあるようなので、日常的に使う方法を模索しながら、他の防災用品も18650が使えるものを探してみようと思っています。

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