疾患のマルチ・オミックス研究

Multi-omics approaches to disease

西村章子(Shoko Nishimura)
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3 min readFeb 12, 2018

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代謝異常、タンパク質産生異常、転写異常、遺伝子異常・・・病気が発症するまでに至る様々なレイヤー(層)での異常、これまでは一つ一つに注目して研究がなされてきました。AIの登場でそれらの要因を網羅的に把握する事が可能になってきました。

UCLAから、新しい概念についての解説です。

文献:

Genome Biol. 2017 May 5;18(1):83. doi: 10.1186/s13059–017–1215–1

タイトル:

Multi-omics approaches to disease

高処理技術は医学研究に革命をもたらした。

遺伝子タイピングが出現したことにより、大規模なゲノム全体に関する研究および全体的な転写レベルを調べる方法が可能となり、「統合的遺伝学」なる分野が創出された。

プロテオミクスやメタボロミクスなど他のオミックス技術は、生物学研究者が日常的によく用いている。

この論文では、そのようなオミックス技術を概説した上で、様々なオミックス層を縦断する形で統合していく方法を詳述している。

単一オミックス型の研究と比較すると、マルチ・オミックスによる研究は、疾患の基礎をなす情報の流れが理解できる。

AIと医療

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