若い医学部生のエネルギーに触発される

世代を超えて協力して医療改善を目指す

西村章子(Shoko Nishimura)
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4 min readNov 17, 2018

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時間軸を行き来する

エネルギーいっぱいの医学部生たちの話を聞くのはとても楽しい。最近の若い人たちはしっかりしてるなぁと本当に感心します。

医学部生の夢も私の頃とは少し、というか、だいぶんスケールが違っていて、地球規模、宇宙規模が当たり前(?)なんだなと、話を聞くだけで若返りそうです。

私とはその規模も行動力も違うけれど、医学部生だった頃の新鮮な感覚が蘇ってきます。それが妙に心地よい。

思い出に浸る

お金も時間もなくて、いつもギリギリのところで遣り繰りしていましたが、気の合う友人数名で私のオンボロ車に乗って映画館に行きました。

今は亡き名優ロビン・ウイリアム扮する「パッチアダムス」を観て、医師って何だろうと真剣に話し込みましたね。先日、現在の医学部生からこの映画の話を聞いて、一気に当時の自分の気持ちにワープしました。

真面目で超優秀な学生だった友人は、当時から熱い夢を語っていましたが、今はその道の第一人者として活躍しています。

学生の頃の意識・方向性がそのまま将来を決定したんだなと振り返ってそう思います。

一方で、あれほど一緒に夢を語り合ったのに若くして他界してしまったクラスメートもいます。

卒業してそれぞれの道へ進んでいく、どこを選んだとしてもその道は決して平坦ではなく幾多の困難が待ち受けています。そこを上手に乗り越えていかなくてはならない。個人の努力と同時に運の良し悪しが加わっていくのだと思います。

私自身は、振り返って周囲には大変恵まれてきたと感じています。

そして運は良かったにも関わらず、実力不足で運をうまく使いきれなかったところがあります。それでも、現在こうして元気で生きていてやりたい事をやらせてもらえる境遇にあるのですから、とても恵まれていると感謝しています。

私の使命は?

改めて私自身の使命を考えた時、若い医師たちの労働環境を改善していくための土台作りだと、まっすぐな医学生たちと接して強く感じるようになりました。

時に、自分の実力の130%、150%を要求される場面があって、そういう場面を必死に乗り越えた時、医師として一つ成長するという事も事実だと思います(多分これは医師だけじゃなく、色んな分野のプロに通じることだろうと思いますが)。言葉は不適切かもしれませんが、「安心して無理できる環境」が大事なんじゃないかと思うのです。

私に何ができるのか、まだ靄がかかっていてはっきりと見通せていない所もありますが、ゆっくり珈琲を飲んでる場合ではないなと発奮させられました。

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