Klaviyo(クラビヨ)ならShopify製ストアのCRMを自動化できる

メール作成・配信・分析・フローによるCRM・ダッシュボーディング・レポーティングが出来るノーコード

Yuki Yoshinaga
ブランド運営帳
Feb 10, 2022

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KlaviyoはCRMツールです。
ノーコードで、メールおよびSMSを自動かつ動的に配信することが可能です。

Shopifyのパラメータを自動で取り込んで様々なことが出来るので、Shopify Appを使ったメールマーケティング手段としてはデファクトスタンダードになっています。

私たちも例に漏れずKlaviyoを使い倒していますので、まだ使ったことがない人のために、Klaviyoを使うとどんな風にストア運営が良くなるのかご紹介します!

あまり語られませんがメール配信以外のビジネス上重要なことについても優秀なので、とてもおすすめです。

Klaviyoで出来るおすすめ施策・機能

フロー

CRMの基本はやはりFlowです。
Klaviyoでも顧客ごとの状態によって、特定の情報を送ったり、顧客情報を更新したり出来ます。

これによって満足度の向上やリピーターの獲得、一次リストの浄化などを狙えます。

公式で用意されている基本的なフローのテンプレート

klaviyoのフローは発想次第で無限大の可能性を持っていますが、どんなパラメータがあるのかを把握することで発想を広げることが出来るでしょう。

基本的なものだと、下記のようなフローを作ることが出来ます。

  • 購入直後にアップセルアイテムの情報を送る
  • カートに入れただけで離脱した顧客に「カートに商品が残っています」等メールを送る
  • AIが予測した次の購入サイクルに合わせて、ストーリー立てたステップメールを数日ごとに送る
  • 離脱が予想される人にカムバックメールを送る
  • 完全に離脱した人には今後メールを送らないよう自動的に設定する
  • 割引が行われた際、その商品を閲覧したりカートに入れた人に通知を送る

セグメンテーション

メールの配信先や分析の切り口として、さまざまなパラメータでセグメントを作ることが出来ます。

セグメントは動的なものも静的なものも作ることができ、静的なものは「リスト」と呼ばれます。

Klabiyoのセグメント作成画面。ユーザーの行動や顧客情報などからセグメントを作ることが可能

メールのマーケティングの効率も分析の正確さも、セグメンテーションの精緻さによるところがとても大きいので、どんどんセグメント切っていきたいですね。

例えばこんなセグメントを作ることが出来ます。

  • 特定の商品をカートに入れた人
  • 過去3ヶ月間に3回以上購入している人
  • 10,000円以上購入している人
  • 1ヶ月以上ぶりにサイトを訪れた人
  • 誕生日データを参照したミレニアル世代のリスト

メールの効果計測・ダッシュボーディング

Klaviyoの強いところは、分析能力とダッシュボーディング能力にもあります。

送られた数、開封率、CTR、購入、といった様々な指標を、全体だけでなく各メールや各フローについてまで細かく出し、ビジュアライズすることが出来ます。

Klaviyoで作ったダッシュボード(引用:https://images.app.goo.gl/FUfahPn8VMyvvHcf8

どの指標をどんなグラフで表現するかはある程度自由です。目標指標に沿ってオリジナルのダッシュボードを作りましょう。

これは何の成績が良い/悪いのか特定するのを簡単にしてくれて、改善施策を立てるのにとても役立ってくれます。

例えばダッシュボード上部には全体の開封率、CTRをその実数と並べてレイアウトし、下部には各フローメールについて送られた数、開封率、CTR、購入を並べておくとどうでしょう?

大きな指標が目標とどのくらい乖離しているのかすぐに分かり、それを改善するにはどのメールやフローを改修するのが最も効率的か、ものの数分で目星を付けられるでしょう。

ストア・ブランドのパフォーマンスのレポーティング

あなたのストアではどの商品が売れているのか、どのコレクションがもっともコンバージョンに寄与しているのか、すぐに答えることが出来ますか?

もし答えに時間がかかるようなら、Klaviyoのレポート機能の出番かもしれません。

Klaviyoでは、メールだけでなくストア全体の分析を行うことも出来るんです。Shopifyとネイティブに連携できるAppの強みですね。

大まかには下記5つの、ECにとって重要なレポーティングを可能にします。

Klaviyoで可能な5つのレポートタイプ
  • シングルメトリックディープダイブレポート
    単一の指標についてのレポート。
    (例:先月の世代別の購入率レポート)
  • マルチメトリックレポート
    複数の指標についてのレポート。
    (例:コレクションごとのカート追加数と購入数の直近7日間のレポート)
  • キャンペーンパフォーマンスレポート
    キャンペーン配信のレポート。
    (例:過去3ヶ月に送った各キャンペーンの受信数・開封率・CTRのレポート)
  • フローパフォーマンスレポート
    メール配信フローについてのレポート。
    (例:各フローのUnsbscribe率・スパム報告率・バウンス率の月次レポート)
  • 製品パフォーマンスレポート
    商品やコレクションごとのレポート。
    (例:先月の商品ごとの販売数ランキング)

参考:https://help.klaviyo.com/hc/en-us/articles/360046757411

誕生日や初回購入日などを取得しプロフィールをEnrich

Klaviyoのフロー機能は、メールのフローだけでなく顧客情報更新の自動化にも使えます。

初めて購入した日や誕生日、アンケート結果を顧客情報に追加・更新していくいわゆるEnrichプロトコルを作ることが出来ます。

顧客情報の精緻さは先述したセグメンテーションにも大きく影響してくるので、積極的にEnrichフローを組みましょう。

メルマガ運用

Klaviyoで行うメールの文面づくりは、ドラッグ&ドロップでレイアウトしていく方法が主になります(プレーンメールとHTMLもありますが)。

ドラッグ&ドロップでのメール作成

これによって誰でもリッチなメールを作ることが可能なため、メルマガなどコンテンツの作成・配信がとても楽です(もちろんフローメールでも同じくリッチなメールを作れます)。

また、メルマガのサブスクライブフォーム自体もKlaviyoで作成できるため、Shopify標準のサブスクライブフォームでは機能不足だったり、ストア外部のLPにサブスクライブフォームを置きたい時などにも対応可能です。

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Yuki Yoshinaga
ブランド運営帳

UXマン。UXデザイン・リサーチ, ファシリテーション, コーチング。株式会社SUIHEI 代表 / An UX Designer. CEO of SUIHEI,Inc.