題名のない対話 Vol.2 「パタン・ランゲージと『君の名は。』」
中埜さんが、昨年大ヒットした『君の名は。』に注目しているそうです。その理由やパタン・ランゲージとの関係はいったいどんなものでしょうか?(2016年11月11日録音)
この対話で話題になった書籍、情報
『君の名は。』
大ヒットを飛ばしてる『君の名は。』RADWINPSの音楽と映画もシンクロしていてとてもよかったです。
パタン・ランゲージ
言わずと知れたパタン・ランゲージですが、今回は26. ライフサイクル、208. 順に固める構造が話題になりました。
26. ライフサイクルは、コミュニティつまり組織の構造としてすべての段階がバランス良く存在することを提唱するパターンです。そのために必要なサブパターンへの参照が提示されています。
208. 順に固める構造は、施工プロセスのパターンで、最初は大まかな弱い造りから、しだいに固めてゆき、最後に完全に固定して強度を出すという、漸進的なプロセスを指します。
ユーザーストーリーマッピングにも掲載されている、Henrik Kniberg氏のMVP(Minimum Viable Product)のイラストは順に固める構造にも近く、中埜さんも気に入っています。(全体性の展開の説明にも使います)
ここで大事なのは、よく言われる「パタン・ランゲージ(A Pattern Language)は建築・まちづくりといった形のあるもののパターンである」という評価がありますが、これらのパターンをみると、組織、プロセスといった物理的な形がないものについてのパターンも含まれているということです。
アイデンティティとライフサイクル
「26. ライフサイクル」で引用している、エリック・H・エリクソン氏のライフサイクルについての書籍。アイデンティティという概念を提唱したのもエリクソン氏です。
パタン・ランゲージや中埜さんが言及しているのは、心理社会的発達理論のことです。
ダイアローグ(対話)
前回に引き続き、中埜さんが重要視しているのが、ダイアローグの作法です。
感想・コメントお待ちしています。