プロダクトの意思決定者が知っておくべきPWA

Kei Kinoshita
No Products No Life
4 min readNov 18, 2017

PWA(Progressive Web Apps)が熱い。
dev.toや、PWAではないが日経新聞のリニューアルなど 、(ブラウザ閲覧という意味の)Webの体験がかなり向上してきています。

ひょっとしたらWebがアプリの体験を凌駕して、Web回帰が起きるのではないかと思い、最近勉強したことをまとめます。詳しい技術的な話は既存の記事がたくさんあるので、プロダクトの意思決定に関わる人が知っておいた方がいい点に焦点を絞ってます。

PWAとは

PWA(Progressive Web Apps)は、Googleが進めるWebでアプリのような体験を提供できる技術。公式にチェックリストが公開されていて、これを満たすとPWAといえます。

テクニカルな話は色々あるのですが、プロダクト側の大きめな特徴は

・Push通知が送れる
・キャッシュでサクサク動く
・オフラインでも動く
・アプリストアからのダウンロード不要でホームスクリーンに置ける

アプリのハードルの高さが解消されてるのにエンゲージを図れるという一挙両得な特徴。

上にリンクを貼ったdev.toにアクセスしてもらうと、その速さがよくわかると思います。

ブラウザ上で動きますが、ホームスクリーンに置くとブラウザの検索バーは消え、フルスクリーンになるので、アプリのような見た目になります。

PWAはアプリと比較してどうか?

アプリのメリットは、Pushが送れる、ホームスクリーンの一画を取れる、スムーズに動くといったWebよりエンゲージしてもらいやすいことですが、PWAはそれらを満たしています。
一方で、アプリのデメリットであるストアからのダウンロードが必要な点や、容量が大きい点は解消しています。

実際どんどんアプリは落とされなくなっていて、既存アプリが占有時間のほとんどを寡占しています。新規アプリの参入は難しくなってきていると思います。

じゃあPWA導入しない理由はないかというとそうでもなく、Pushやオフライン稼働を実現するService Workersという技術がSafariでサポートされていないので、iOSではPWAは実現できません。

Service Workersが実現する機能が実現できないだけで、サイトは普通にiOS Safariでも閲覧可能です。実際dev.toはSafariでみてもサクサクです。しかも、Safari(Webkit)がService Workersに対応しそうです

どうするのがいい?

ここは今僕らも検討中です。一気にPWAまでやり切るか、できることから始めるか。

一緒に検討してくれる方、是非ご連絡下さい。メルカリはアプリメインですが、Webのトラフィックもかなり大きいかつグローバルに展開しているので、技術的な面白みはあるかなと思います。

特にデザイナ、フロントエンジニアの方々とチームを組んで取り組んでいきたいと思っています。FacebookでもTwitterでもお気軽にご連絡ください。

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Kei Kinoshita
No Products No Life

メルロジでCPOとしてリペア店舗向けの予約プロダクトと集荷物流網プロダクトを統括しています。 メルカリUS/UK PM, JP Head of Product ←ランサーズ ← NTTデータ