良いマーケットプレイスの性質

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前回のマーケットプレイスの立ち上げ時に大切なことに続いて、良いマーケットプレイスの性質について書きます。

立ち上げ後のグロース戦略や、そもそも何のマーケットプレイスをやるのか?といったテーマ選定にも役立つかと思います。

売り手と買い手が入れ替わる、マッチングコストが低い、の2つです。

売り手と買い手が入れ替わる

初期のマーケットプレイスは、売り手買い手とも少なく、取引も多くない状態です。

売り手が買い手にもなる、買い手も売り手になれると、双方の数は増えますし、数が多いので取引が発生する可能性も高まります。

副次的な話ですが、売り手が得た報酬をそのまま買い手として利用できると、運営側としては払い出しが減るので、キャッシュフロー的にも安定します。

例えば、Airbnbのホストは、自分が旅行に行くときにもAirbnbで宿を探します。売り手が買い手にもなっているのです。
ゲストは、自分が旅行で不在にしている間、ホストとして自宅を出品することが可能です。買い手が売り手にもなっています。

一方で、双方が入れ替わりにくいマーケットプレイスもあります。

Etsyの作り手は、自身もEtsyで購入することを好むので、売り手が買い手にもなっています。
しかし、買い手が売り手になるには、ハンドメイド品を作るスキルが必要で、容易ではありません。
売り手から買い手という方向には転換しますが、逆は起きにくいのです。

ちなみに、Etsyにはハンドメイド品の材料カテゴリがあって、Etsyで売るものを作る材料をEtsyで買うといった好循環が起きているようです。

もし新たにマーケットプレイスを始めるなら、双方が入れ替わりやすいテーマがいいかもしれません。

マッチングコストが低い

売り手と買い手が集まったら、マッチングして取引をしてもらう必要があります。

マッチングまでのステップは以下です。

  1. 売り手が商品を検索する
  2. 売り手が商品を見定める
  3. 売り手が商品を購入する

ここで、1番の検索が簡単かは、マッチングコスト全体に大きく影響します。商品に出会うまでが大変だと売り手は離れていきます。

検索コストの最小値はゼロです。検索することなくマッチングすることです。

Uberが分かりやすい例です。

Uberでは、ピックアップして欲しい場所にピンを立てるだけで、勝手にドライバーとマッチングします。乗客は検索をしません。また、評価の低いドライバーは排除されているので、マッチング精度も高いです。

最適なドライバーと勝手にマッチング

Uberがこれを実現できるのは、提供している商品の性質によるところが大きいです。

  • AからBへの移動手段というシンプルな商品
  • それを提供する側(ドライバー)のバラツキが小さい

要するに、商品がコモディティなのです。運転技術に個人差はあれど、商品価値を大きく変えるほどの差は生まれにくいです。

他方、Airbnbの場合、ある土地に泊まれればどんな物件でもいいかというとそんなことはなく、広さやアメニティの有無など、気になる点がたくさんあります。

このように、商品の変数が多いほど、マッチングコストは上がります。

マッチングコストを下げ、精度を高めるには、商品の情報を適切に集め見える化し、そこに対して検索できることが重要です。

検索コストがゼロとまでいかなくても、レコメンドによってプッシュ型に情報を配信することも検索コストを下げる手段の1つです。

まとめ

良いマーケットプレイスの性質として、売り手と買い手が入れ替わり得る、マッチングにかかるコストが低いことを挙げました。

すでにマーケットプレイスを運営している方は、自身のマーケットプレイスがこれらの性質を満たしているか?満たしていない場合、満たすためにすべきことは何か?を考えてみるといいかもしれません。

これからマーケットプレイスを始めようと思っている方は、これらの性質を満たし得るテーマを選んでみるのもアリかもしれないです。