エバンジェリストって一体何をする人なのか自分なりに考えてみた。

横田真俊
Not status quo bias
2 min readAug 10, 2015

最近、外でしゃべることが多くなってきた事もあり、自分の所属している会社には「エバンジェリスト」なる職種はないが、社外の人から「エバンジェリスト」と呼ばれる事が増えてきた。自分の「スピーチ能力」を評価していただいている、という事であればうれしいことだ。

ただ、どうもこの「エバンジェリスト」という職種は何をするのかよくわからない。一般的には講演をしたり商品説明をする技術広報的な役割が近いだろう。ただ、単に商品説明をするのであれば広報か製品担当の仕事だろうし、営業同行をするのであればプリセールスの仕事だ。自社の技術をわかりやすく説明をするのであれば広報の仕事だ。

何が言いたいかと言うと「これがエバンジェリストの仕事」というのが明確ではないのだ。なにかしら一言で「エバンジェリスト」なる職種に対しての説明ができないと「エバンジェリスト」という職種は「スピーチをしてプリセールスをやって、ついでに資料作りをする人」という「なんだかよくわからない人」となってしまう。これではエバンジェリストという名前を取ってしまえば、ただの雑用係だ。

それでは「エバンジェリスト」なる職種はただの雑用係なのか? あれだけ様々なIT企業がそういう職種を作っているし、勝手にエバンジェリストを名乗っている人もいる。ただの雑用係以上の何かが、この職種にはあるのだろうか?

ところで、一般にエバンジェリストという言葉には「(1)自社の製品やサービス等を世間に説明して回る人。」と「(2)自分が信奉する製品を、他人に勧めて広めようとする人のこと」の二つの意味がある。エバンジェリストという職種は「(2)の人を増やすために(1)の活動をする人」というのが最大の仕事じゃないかと思っている。

要は「ファン作り」こそエバンジェリストの第1の仕事だということだ。スピーチや営業同行をするのはあくまで手段であり、それを実施することで「ファン = 自分が信奉する製品を、他人に勧めて広めようとする人」を増やすことが最大な目的のような気がしている。

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横田真俊
Not status quo bias

IT業界で働くサラリーマン。個人活動として、FacebookやTwitter、クラウド本の執筆なども行っています。詳細はURL先をご覧下さい。http://wslash.com/