全員に「ゴミになるノベルティ」を配るより、希望者のみに「価値あるノベルティ」を配った方が良い気がしている。

横田真俊
Not status quo bias
2 min readAug 16, 2015

先日、IT系のイベントで自分の会社のクリアファイルとクーポンを手渡しで配布した事があった。通常であれば、このような会社のノベルティやパンフレットの配布は、参加者全員に配られる紙袋等に入れられてまとめて配布されたり、ブースに置いておいてブースを訪れた人に配布するというのが一般的だ。

ただ、このイベントについてはクリアファイルとクーポンを持ってきたものの、配布する場所もない。仕方が無いので、自分のセッションの中でクリアファイルとクーポンを配布しますと簡単に紹介することにした。私が参加したセッションは1人10分程度、所属している会社の紹介をするというもので、私が最初に紹介した後、その後11人ほどの人たちが自社の紹介をした。

自分が企業紹介が終わった後は100分以上経過をした事もあって、それほど人も来ないかと思っていたのだが、その予想と反してセッションが終わった後は、クリアファイルとクーポンの希望者が軽い行列が出きるぐらいに集まっていただいた。おかげで、帰りはクリアファイルを持って帰るのも随分と楽になった(クリアファイルは集まると結構な重さになる。)

IT系の大きなイベントで参加者全員にスポンサーのパンフレットやステッカーを詰め合わせた紙袋が配られる事がある。これらの袋に詰められたパンフレットやステッカーの多くは残念ながらゴミ箱行きになる可能性が高いと思う。渡されたバンフレットを全部確認する人も少ないし、そもそも自分に関係があるものが入っているとは思えないからだ。もしかしたら、自分が感心のあるサービスのクーポンや参考資料があるかもしれないが、それを確かめるのは面倒だ。

今回は希望者のみにクリアファイルやクーポンなどのノベルティを渡していたが、これが他の会社のパンフレットやノベルティとまとめて紙袋に入れられていたら大多数の人は捨ててしまっているのかもしれない。全員に「ゴミになるノベルティ」を配るより、希望者のみに「価値あるノベルティ」を配った方が良い気がした。

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横田真俊
Not status quo bias

IT業界で働くサラリーマン。個人活動として、FacebookやTwitter、クラウド本の執筆なども行っています。詳細はURL先をご覧下さい。http://wslash.com/