私では、現在のところ「Slackがどうして愛されているか」ということが説明できない。

横田真俊
Not status quo bias
3 min readApr 22, 2015

最近、Slackに注目している。機能的には正直どうでもいいのだが、一体どうしてこの短期間で、あれほど「愛される」プロダクトを作っていたのかが、非常に関心がある。

Slackの前にも、chatter、yammer、Hipchatなど似たようなヒットツールはあったし、ある程度ヒットしていた。その中で後発のSlackが、これほどの短期間で主ターゲットである「エンジニア」を獲得していったのかが非常に関心がある。

正直、非エンジニアである我々や、Slackの競合企業であるchatter、yammer、Hipchat等は、Slackの人気に困惑しているに違いがない、ほとんど同じようなツールなのに、なぜSlackだけこれほど短期間で爆発的に利用されているのかがまったく理由がわからないからだ。

色々と分析している記事もある、例えば「Slack成長物語 〜世界のユーザーに愛されるプロダクト舞台裏〜」という記事では、Slackの人気の要因を分析しており「ユーザとの関わり合い」や「特定機能の集中」などをあげている。また、去年の秋頃から流行してきたChaopsとの親和性もその人気の要因の1つではあるだろう。

ただ、ユーザとの関わり合いということであれば、他のプロダクトでもやっているし、そもそも単純機能が「チャットツール」の「売り」でもあるので、その「特定機能」がそこまで重要なのか疑問に残る。機能でみても、他のメッセージツールがSlackに比べてそこまで劣っているわけではないように思える。

しかし、Slackを魅せられたエンジニアは、自らすすんでSlackのエバンジェリストになっている。我々のような非エンジニアからすると、似たようなツールが山のようにあるのに、どうして「Slack」だけを熱心に勧めてくるのかが、まったくわからない。私が知る限り「いったい、なぜSlackなのか?」という理由について、明確な説明をしてくれた人は今のところ出てきていない。

もちろん「流行っているから使いたい」という事はわかるし、Chaopsの流れがすすめば、Slackはそのプラットフォームとなるのは間違いがないので、今からSlackを使いはじめという事は、なんとなくわかる。ただ、本当にSlackの人気がそれだけなのか、まだ判断がつかない。

従来のエンジニア向けのツールやサービスは、それなりにヒットしている理由を説明できた。ただ、Slackについては、私では明確な理由がさっぱり説明できない。直近の自分の目標としては、Slackがどうしてここまで人気が出たのかを調べていきたいと思っている。

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横田真俊
Not status quo bias

IT業界で働くサラリーマン。個人活動として、FacebookやTwitter、クラウド本の執筆なども行っています。詳細はURL先をご覧下さい。http://wslash.com/