私たちのホームページでは、「唾液」がいかに健康に関わっているかについての記事が細かく説明されていますが、この度、面白く、しかも子供でもわかりやすい形で描かれている本をご紹介します。
登場人物: 小学生の「ぼく」、ぼくの「おじいちゃん」、そして「歯のふしぎ博士」
なぞなぞ形式で、「だ液」の不思議に迫る絵本です。
あとがき より
昔から「よだれの多い赤ちゃんは丈夫に育つ」「だ液の多い高齢者は長寿を得る」と言われてきました。この本で紹介したように、だ液は私たちの健康と深く関係しています。だ液が多いことは、“体を守る力が強い”と同時に“体が若い”ことを意味しているのでしょう。
しかし一方、小児歯科医として、子供たちの口を診ていて気になることがあります。以前は子供が口を開けていると、すぐにだ液がたまりあふれ出て困ったものでした。そんな状態での歯の治療はたいへんです。例えば、歯に詰めるプラスチックはだ液が苦手です。だ液があると歯とうまくくっつかず、せっかく治療したのに外れやすくなります。
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ところが・・・です。最近、同じように口を開けていても、だ液がたまる子どもたちが少なくなりました。おかげで診療は楽になったのですが、どう考えてもこれが正しいとは思えません。
私は、この原因の一つに食生活の変化があると思っています。
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著者:岡崎好秀 国立モンゴル医科大学客員教授 (前 岡山大学病院小児歯科講師)
少年写真新聞社発行
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